※壱百弐拾倶楽部の「判っているんだ。」をお読み下さい。
きさ:
iPhoneの新機種が出るって言ってるやん。
あれ、auからも販売されるんやろ?
つる:
らしいですよ。
きさ:
それは、ソフトバンクの「iPhone以外のいいモン売るよ」
っていう意志表明だと僕は思ってる。
ソフトバンクの孫さんがツイッターで
「iPhoneもいいけど、もっといいのもあるよ」みたいなツイートしてたけど、
それ見て「あ、やっぱりわかってる人なんや」って思ったね。
つる:
わかってる?
きさ:
前に「携帯のOSとしてはiPhoneは意外と低いよ」っていう話をしたやんか。
やっぱり性能とかを孫さんはちゃんと判る人なんやろうな、と。
つる:
おお〜。
きさ:
Ge3値が120以上の「壱百弐拾倶楽部」がやってることが、
まさに「わかる」モノをピックアップしてるわけだけど、この話(↓)もまさにそう。
Ge3値でしてる話とかと一緒やねん。
TOYOTAのヴィッツ・HONDAのフィット(HYBRID)・MAZDAのデミオ
この三台に乗って三人の評論家さんが総合評価してて、
ダントツに良いと思われてたハイブリッドが「ちょっといい」、
デミオが「おもしろい、気持ちいい、燃費もいい」。
燃費はハイブリッドに比べたらちょっと低いけど、
でもハイブリッドにする必要があるの?っていうくらいガソリンなのに燃費がいい。
エコランしても面白くないし、エコランして何の意味があるの?って、
実走に近いので評価してる。
クーラー消して、荷物も極力減らして、頑張って燃費の減らないつまらない走り方して、
それで燃費が●km/h伸びた・・・そういうのをエコランって言うんやけど、
普通の走り方ならクーラーもつけるし、楽しく走りたいやん。
三者三様に評価してるけど、Ge3値とほぼ合ってるんよ。
この三人の評論家の評価基準は、
ハンドリングがどんな風?燃費は?座り心地は?ハーシュネスは?
とかいろいろあるけど、乗り心地は挙げてない。
評論家の人達が何が必要と思っているかというと、椅子のホールド性とかやねん。
つる:
乗り心地ひとつにしても、家でソファーに座ってるみたいな、
クルマがどう動いているかわからない、周りの世界と隔絶されて
フワフワしたのを「乗り心地がいい」と言う人から、
クルマがどう動いているかわかって、周りの世界とつながっていて、
「乗り心地がいい」と言う人まで・・・いろいろですよね。
きさ:
クルマとしては、どっちが求められるべき評価か?っていうのが重要やんか。
つる:
クルマの操縦性がいい「人馬一体」として評価される乗り心地と、
家のソファーに座っているみたいと評価される乗り心地と。
後者を求めるなら、家で座ってるのが一番って話になりますよね(苦笑)
きさ:
それをごっちゃにしてる人、クルマ好きでも多いよ。
つる:
フワフワした車だと、私、車酔いしちゃうんですよね。
きさ:
クルマの挙動と人間の挙動が隔絶されちゃってるからね。
例えば、カーブとかを曲がる時に重力がかかるやろ?
クルマから「カーブ曲がりますよ〜」っていう情報を受けて、
人間は無意識にそれに適したように準備したり動いたりするわけ。
「フワフワなのが乗り心地がいいから」とか言って、
クルマからの情報を人間に伝わらなくしてしまうと、
クルマの挙動に適した動きが人間側にできなくなる。
でも実際クルマは動いてるから、人間は振り回される。
そのズレで気持ち悪くなったりしてしまうわけ。
つる:
機械と人間のコミュニケーションが取れてないんですね。
匠人の話みたい。
きさ:
「いかにフワフワさせるか!」って一生懸命になってる人、多いけどね。
そういう人は、乗り心地の良さは判断するけど、
運転してていかに面白いか、楽しいか、なんていうのは総合評価に入ってこない。
つる:
「クルマに乗ってるのに、クルマに乗ってない感じがいい」っていう人は、
そのへんがどうでもいいんですかね?
きさ:
求めてないんやろうね。
そういう人とは評価基準が元々違うねん。
つる:
「良い車」「良い乗り心地」って言葉は一緒だけど、言葉の中身が全然違う。
きさ:
オーディオでもそういうのあるけどね。
「いい音」の意味が全然違う。
演奏したそのままの音が「いい音」の人もいれば、
一部の音域を拡大したような音が「いい音」の人もいる。
低音をずしんずしん響かせるシステム、よくあるやろ?
あれは、低音域が大きいのが「いい音」だと思ってる人が作ったからやねん。
プロでも評論家でもそういう人はいる。
つる:
ありますね〜。
きさ:
感度がGe3値120以上と以下の人がいるやろ。
残念ながらそういう「わかるか・わからないか」の違いがある。
わかるからプロってわけでもない。
どの分野がわかるかはホンマに人それぞれなんやけど、
感度の低い人の話を聞いてても参考にならないね。
意味のない話を聞いても、それは雑音にしかならないやろ?
自分のホンマにやりたいことをやってない人の声が大体そう。
そういう人の声はノイズやね。
わからないんやもん。
ほんとうにわかる人の声が、
ただ声が大きいだけのわからない人の声にかき消されている気がするね。
言ったらあかんとは思うけど、雑音のほうが強いよね。
大きさも数でも凄いもん。
つる:
ああ〜、確かに・・・。
ホンマにわかってる人ほど静かですよね(苦笑)
きさ:
僕らがクルマに超結界を1個で「リニアモーターカーみたい!」って喜んで、
3個で「魔法の絨毯みたい!!」ってなって、
5個で「魔法の絨毯!でも足がある!!!」ってどひゃーって驚いてるのを
わからない人もいると思う。
つる:
そういう違いがある。
きさ:
残念ながら、2:8の割合で。
つる:
わかる人は2割?
きさ:
そう。数が多いのが正しいかどうかじゃなくて、わかるか・わからないかやろ?
壱百弐拾倶楽部でGe3値が高いモノをUPしたりしてるのは、
どうせ長期的に使うのだったら、倶楽部員のを買ったほうが結果的に得だよ
っていうことをアナウンスしてるねん。
家とか、クルマとか、金額の大きいモノであればあるほど。
長持ちっていう意味でも、面白さっていう意味でもね。
120以下のモノはいわずもがなやね(笑)
わからない人の話はノイズやで。
権利は平等にあるけど能力は平等にはないよ。
みんな違うよ。
つる:
「人間はみな同じだ」と教育されて、
「権利が平等だから、能力も平等だ」と思い込んで、
「みんなが同じようにわかるはずだ」とかいう思い込みに走っちゃうんですかね。
(「わからないのも1つの能力」に続く)