つる:
覚悟の話でソウルメイトの話が出てましたけど、最近はその話はされてないですよね。
きさ:
Ge3の創成期の頃にしてたなぁ。
最近は・・・そういやここ数年してないか。
つる:
Ge3の基礎のそのまた基礎くらいのところですもんね。
そこのところ、おもしろいので詳しく教えて頂けませんか?
きさ:
あー、そうか。最近の人は全然知らんのか。
ソウルメイトっていうのは、巷では「運命の恋人」っていう扱いなことが多いけど、
Ge3が調べた・・・”上”に訊いたところでは、
「自分のストーリーを助けてくれる人」っていう意味やね。
つまり、今生のことやな。
人は誰でもこの世に生まれてくるときに、
ひとりひとりストーリーを持って生まれてくる。
ストーリーといっても青写真だから、どんな絵を描くかは、
今ここにいて生きてる僕らの選択次第だけど。
つる:
運命とか、そういうやつですか?
きさ:
まあ、そういう言い方もできるな。
その言葉にはいろんな他の意味も含んでくるから、まあちょっと置いておいて。
体じゃなくて中身・・・魂っていうやつ、僕らは「本質」って呼んでるけど、
本質は、生まれて、死んで、また生まれてっていうのを繰り返していて、
死んだら”上”に上がる。
つる:
死んだら、生まれ変わる。
そして、生まれ変わるまでは”上”にいるんですね。
きさ:
そう。次に生まれるまではね。
その時間はホント人それぞれで、あんまり意味はないみたい。
”上”には大学の円形講堂みたいな部屋があって、
そこで次の”生”についての議論がされてる。
そこでの時間の流れは、僕らの世界とは流れ方が違うみたいで、
時代が違う人たちの議論が出来る。
そういう部屋があって、その中で次の人生のシナリオが作られているわけ。
みんな一生懸命しこしこ書く(笑)
シナリオが出来ないと、次に生まれる許可をもらえない。
それで、そのシナリオをストーリーとしてこなすには、
出演者というか、協力者が必要なわけ。
そこで出演者を探すわけだけど、
「このストーリーでいきたいんだけど、貴方この役をやってくれない?」って、
知り合いにお願いすることになる。
大体似たようなグループの中でね。
”上”の世界で兄弟だった人が”下”では夫婦になってたり、
”上”の世界で友人だった人が”下”では母子になってたり、いろいろあるけど・・・
まあ、つまり、縁のある人達のこと。
つる:
ずーーーっと同じグループなんですか?
きさ:
いや、そうでもないよ。
大体○○回くらい繰り返し一緒だったら、
「もういいわ」ってなって次のグループに行く(笑)
つる:
互いに学ぶことがなくなっちゃう感じですかね?(苦笑)
きさ:
どうかな?(笑)
引っ越しもあるみたいやけど。
つる:
で、ストーリーをこなす出演者をそのグループの知人に頼む、と。
きさ:
そう。近所に住んでいる人とか、縁のある人にね。
つる:
全く縁がない人には頼まない?
きさ:
例えば「姑にいじめられる」っていうストーリーだったとするやろ?
そうしたら、自分のことをいじめる「姑役」を
その辺歩いてる通りすがりの人を捕まえて、
全く知らない人に「お願いします」って頼む?
つる:
いや、どうせなら知ってる人に頼みたいですね。
そのほうが安心(苦笑)
きさ:
そういうこと。
で、頼まれた人は断れない。
サッカーで言うイエローカードみたいなモンやね。
つる:
そのカードを出されたら、問答無用?(苦笑)
きさ:
そう。問答無用で手伝わないとアカン(笑)
そのカードを渡された人は、
「ええ〜、その時は別の予定してたんやけど・・・
仕方ないなぁ〜・・・なんとか都合つけるわ」って言って、
自分のストーリーに組み込んでくれる。
つる:
わぁ・・・頼まれた人、大変ですね。
きさ:
そうやって、みんなお互いに頼み頼まれしてる。
それがソウルメイト。
つる:
自分のストーリーを手伝ってくれる人が、ソウルメイト。
きさ:
そう。
(「生まれる前に決めたこと」に続く)