「ソウルメイトとは?」の内容をさらに掘り下げたお話です。
きさ:
僕が調べた限り、ソウルメイトっていうのは、ものすごくたくさんいるわけ。
なゆ:
それは、一人に対してですか?
きさ:
うん。一人に対してたくさんいるってこと。
例えば、なゆちゃん一人に対して、ものすごくたくさんいるっていう意味やね。
地上ではなく、”上”の世界にものすごい数がいるっていうことなんやけど、
地上にリンクして来ている存在はすごく少ない。
まあ、10人以下やね。
”上”には、円卓に並べられた12脚の椅子があって、
そこに座ってる人を「第1レベルのソウルメイト」って我々は呼んでる。
その外側に、倍の24脚の椅子が、また円形に並んでる。
それが「第2レベルのソウルメイト」やね。
そのまた外にも第3レベルがあって、今度は36脚並んでる・・・っていうふうに、
12と24と36のソウルメイトが、第1、第2、第3っているって考えてみて。
なゆ:
一人一人にそういう存在があるんですか?
きさ:
そう、皆にある。
”上”の住人にはそういう設備があるみたいやね。
第1、第2、第3のソウルメイトに、それぞれお願いをして、
地上に降りてきた時にリンクするように依頼してるみたい。
なゆ:
それは、自分が”上”にいる時に、そういう場所で・・・
きさ:
そう、相談するわけ。
それを「”上”の世界の円卓会議」という言い方をしてるんやけどね。
例えば、今度生まれる時に自分はどういうストーリーにするのか
っていうのを決める会議がある。
その会議を経て、閻魔さんに了承されたら、生まれてくるわけ。
その会議は、図書館みたいなところで、
12、24、36のソウルメイト達が一斉に集まって話し合う。
このストーリーを実現するためには、この時にこんなふうになって、
あなたの助けがいるよ・・・っていう相談をしていくわけ。
ソウルメイト自身のスケジュール調整もあるし、
何より自分の生まれるタイミングで出てきてもらわないと困るから、それを相談する。
なゆ:
各々のストーリーがあるのに、
それを何人ものソウルメイト同士で都合を合わせるなんて、
めちゃくちゃ大変そうです・・・。
きさ:
だから、調節がものすごくややこしい。
その会議室は、時間的な制限のないバーチャル会議室みたいなところで、
本人と相談してるのか、コンピューター上のバーチャルな代理人と相談してるのか、
よくわからんけどね。
そこでは「私が6歳ぐらいの時にあなたが出てきてね」って、
頼むようなことをしてるわけ。
頼む相手がもし小学校の先生役で、
「あなたは私の先生になって出てきてね」って頼まれたら、
その人は先生にならないとダメっていうことよね。
だから、先生になるためにいろんなスケジュールを調整して、生まれてくるわけ。
それには時間的な調整も必要やろ?
自分から26年ぐらい先に生まれてきておいて、大学を卒業して、
先生になっておいてねって頼んでおかないとダメなわけやから、
そのためにいろいろ決めるのがものすごくややこしい。
相手自身にも今生の目的があるから、
その目的を邪魔しないようなストーリーを立てないとダメでしょ?
だから、時間の制約のないようなかたちでないと、相談ができない。
なゆ:
じゃないと、ものすごく時間がかかりすぎて終わらない!
きさ:
そう。それが、”上”に住んでる人、例えば35億人に対して全部あるんだったら、
大変ややこしいことになるよね。
なゆ:
ややこしいどころじゃないですね。
もう想像が及ばないです(苦笑)
きさ:
それで、さっき言った「第1のソウルメイト」っていうのは、自分の命に関わる存在。
なゆ:
12の人たちですか?
きさ:
うん。第1のソウルメイトっていうのは、
「命に関わる何かの役割をしてね」と頼む相手。
それが12人。
第2のソウルメイトっていうのは、
自分の仕事とか学校、教育に関係するようなモンかな。
自分の生き方とか、そういうものに影響を与えてくれる手助けをする存在やね。
第3のソウルメイトは、無条件で応援してくれる。
そういう役割の違いがあるみたいやね。
なゆ:
命に関わるっていうのは、具体的にどういう感じなんですか?
きさ:
例えば、山で遭難した時に助けに来てくれる救助隊になっておいてくれ、とか。
なゆ:
あぁ〜。
それって、今生では全然関係ない人でも、実は繋がりがあるっていうことですよね?
きさ:
そう。それとか・・・前に宮本武蔵と佐々木小次郎の話はしたっけ?
彼らのストーリーはちょっと知ってる?
なゆ:
あんまり知らないんですよ・・・
きさ:
彼らは、瀬戸内海の巌流島っていうところで、果たし合いをしたよね。
宮本武蔵が日本一の剣豪になるのか、佐々木小次郎が日本一なのか、
それを決める決闘をしたわけ。
どっちも日本一を争うのやから、相当の腕前やろ?
佐々木小次郎も日本一になろうと思って、そういう修行を積んできた人やしね。
修行を積んできたっていうのは、家庭的に恵まれていた可能性が高いし、
かつ、その周りに世界一の剣豪を育ててくれる先生が必要やろ?
佐々木小次郎が「自分を世界一の剣豪に育てる先生になってね」って、
ソウルメイトに頼んでる可能性がある。
あとは、自分を産んでくれる親が相当なお金持ちでないとダメだよね。
それを考えると、かなり厳しい条件なわけでしょ?
それを達成するために、佐々木小次郎のソウルメイトは、
自分自身が世界一の剣豪の先生になれるくらいの修行をしてきたわけだって考えると、
ものすごく複雑になってくるよね。
そうして、佐々木小次郎はやっとこさ生まれてきて、
20歳ぐらいの時に世界一を賭けて戦うわけ。
でも、そこで宮本武蔵に頭をかち割られて死んでしまう。
生まれてくる前に、例の会議室で
「命がけで勝負しに来て」って、宮本武蔵が頼んでる。
「でも叩き殺すからな」って、約束までするわけよね。
「仕方ないなぁ、それでいいわ」って言って、
約束をして生まれてくるのが、命がけのソウルメイトなわけ。
第一のソウルメイトは命を助けるだけじゃなくて、奪いに来る役目もあるよね。
そういうふうに、かなり厳しい存在だから、第1は人数が少ない。
役割の厳しさに応じて、第1、第2、第3ってあるみたいやからね。
ソウルメイトが決まっているのには、そういう意味がある。
(「ソウルメイトとストーリー:2」に続く)