死の役割

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きさ:奥さんが死ぬ人って、よくいるやん?
いや、よくはいないのかな(笑)

なゆ:奥さんが自分より先に死んじゃう人ですか?

きさ:うん、そうそう。逆に旦那が先に死ぬ奥さんとかね。
それで、何人も死ぬ人がいるのよね。
周りの人間が同じようなパターンで死ぬことが続く人がいるっていう話。
例えば、旦那がガンで死んで、その後上手いこと再婚できても、
ガンじゃなくても他の病や事故でまた旦那が死んじゃうとか。
僕の知り合いでは、高校の同級生の男なんだけど、そいつの周りの女の人がとにかく死ぬね。

なゆ:ええーっ!女の人だけなんですか?

きさ:僕が知ってる限りでは、男の人が死んだっていうのは聞いたことないね。
僕が知ってるっていうのは、彼の交友範囲の中だけの話だから、
知らないことのほうが多いかもしれないけど。
まず、高校の時に付き合ってた女の子と結婚したんだけど、死んじゃった。
その子が死ぬ10年くらい前に、彼の妹さんが死んじゃった。
それから、僕と彼の共通の友達の女の子が死んじゃった。
で、本人も死んじゃった。

なゆ:えっ!?ご本人ももう亡くなってるんですか!?

きさ:そう。同じ病でね。

なゆ:みんな同じなんですか?

きさ:半分以上、6割ぐらい同じやな。喉頭ガン。

なゆ:えぇ〜・・・なんで・・・

きさ:わからへんやろ?
一般的に見たら「運がないなぁ」って言われるか、
「運が悪いね」って言われながらそっと敬遠されるかでしょ。

なゆ:そうですね。

きさ:ここからが”上”的な話で、言っていいことかどうか悩んでるとこなんだけど・・・
”上”的にはね、仕事でその人のそばに生まれてくる人がいるのよ。

なゆ:仕事っていうのは、人生の関わりにおいての役割みたいなことですか?

きさ:そうそう。
彼の周りでたくさん人が死ぬから、なんでかな?って調べたのよ。
死んだ友達は上にいてるから、電話をかけるみたいにその人たちに繋ぐねん。

なゆ:きささん、そんなこともできちゃうんですね(笑)

きさ:できるよ。
普通の状態だったら、こもり部屋から3年くらい出てこない。
デフラグしてる時間があるからね。

なゆ:その間って、こっちからは繋げられないんですか?

きさ:ほとんど繋げられないよ。機能してないから。
で、留守番電話みたいなの機能があってね。
それが、ものすごくよくできた留守番電話で、
本人と見分けがつかないくらいよくできてる。
でも、いつもつっけんどんによく言ってたくせに、
あまりにもちゃんと答えるからどうしてかなと思って、
「お前、留守番電話やろ?」って訊いたら、「はい」って言いよる。
留守番電話と喋っても仕方ないやんか。ものすごく愛想いいねんけどね。
愛想いい友達と喋っても気持ち悪いから、もう繋がなくなったんやけど・・・
そういう仕組みみたい。
こもり部屋からデフラグが終わって出てくるまで、
留守番電話が対応するようになってるねん。

で、「いつ出てくるの?」って訊いたら、「人間の世界で2年後」って言うから、
”上”の世界だと何百年かやろうけどね。
その頃にまたかけると、本人が出てくる。
でも、本人が出てきても、それは終わった話だから。
終わった人生で出てきてるから、もう違う役割になってるか、
本来の自分に戻ってるわけ。
「そういう役目と名前で地上にいたのはなんとなく知ってるけど、
今の自分とはあんまり関係ないよ」っていう感じやね。
だから、あんまり積極的に繋げて話をする意味がないとは思ってるんだけど、
繋いで訊いてみたら、やっぱり「役割だった」って言う。

なゆ:病気で死ぬっていう役割だったんですか?

きさ:うん。何が仕事かっていうと、彼の周りで死ぬことが仕事やねん。
死因はあんまり関係ないみたいだったけどね。
どうしてそれが仕事になるかっていったら、どれくらい昔かわからないけど、
前世で彼の知り合いが死んだ時に、彼はすごく反応が鈍かったみたい。
「あ、死んだ」ってせせら笑うとか、何かあるまじきことをしたわけよ。
「それちょっとお前おかしいで。知り合いが死んで悲しんでる人たちが普通なんだから、
そら笑ったらアカンで」ってことで、
「次の役目として、知り合いが死んだ悲しみを体験してこいよ」って、
反省するためにもういっかい生まれてくるねん。

それで「そんな役目を次言われてるねんけど、誰か手伝ってくれる?」って、
周りに頼まなアカンわけ。
「シナリオ書いて生まれてきて!」って、
「その代わりに二十歳くらいで死なないとアカンねんけど・・・」って頼むわけよ。
それがソウルメイトでね、「1のソウルメイト」「2のソウルメイト」っていう話が
あるけど、命に関わる関係っていうのがソウルメイトやね。
そうして生まれてくるから、ちゃんと役割を果たして死ぬ。

僕の友達は、死っていうものに対して、
ひょっとしたらバカにしてたところがあったんやろうね。
それで今生では、僕が知ってる限り彼の周りで4人死んで、
兄弟も死んで、友達もどんどん死んでいって、最後に本人が死んだ。

なゆ:死んじゃった周りの人たちは、みんなソウルメイトだったっていうことですか?

きさ:僕が調べた限りではね。

なゆ:いっぱいいたんですね。

きさ:うん。死ぬためにいっぱいいるねん。
そういう役割分担みたいな仕組みがあって、「役目で死んだの?」って訊いて
「そうだ」っていう場合は、僕が訊いた中では1割くらいある。
それもなんとなくそう感じて訊くから、
1割っていうのもちょっと濃いデータかもしれないよね。
誰かが死んだ時に「役割で死んだの?」って訊いたら、大半の人は違うねん。
寿命で死んだりするのが普通で、
「死」そのものにあんまり意味は無いことの方が多いわけでね。

きさ:20年くらい前かな? それを言ってしまったことがあるねん。

なゆ:何をですか?

きさ:「仕事で死んだみたいよ」っていうことをね。
それはなんで言ったかというと、慰めるために言ったつもりやった。
その人はね、子どもだったのよ。二十歳の女の子。
飛び降り自殺したのよ。
彼女のお父さんが僕のセミナーに来てた人でね。

なゆ:それはつまり、お父さんが娘さんを亡くされたってことですか?

きさ:うん。彼が僕のセミナーに来てた時は、子どもはまだ生きててね。
”上”的なことが知りたくて、セミナーに来てはったんやろうね。
で、いろいろ悩みを聞いてたら、「子どもに自殺願望がある」と。
「どうしたらいいのかな?」って言うので、相談に乗ってたんだけど、
僕が「こうしたら?」「ああしたら?」っていう手法が結局効かなくて、
彼女は飛び降りた。

飛び降りる前から僕は、
「なんか仕事くさいから、何しても効かない可能性はあるよ」って話をしてたのよ。
「死なないとアカンっていう願望がかなりきついから、たぶんこれ仕事やねんで」って、
「そういうモノはなかなか変えられないから、どうしたもんかなぁ」って言って、
相談してたんだけどね。
お父さんは1年くらいセミナー受けてくれて、
その後結局電話もらって、死んだって聞いたのよ。

1年間くらい話してたから、お父さんはある程度覚悟みたいなのができてたけど、
奥さんが半狂乱になっててね。
「なんか言ってやってくれ」って言われた。
「何を言うねん?」って聞いたら、
「今までセミナーで話をいろいろ聞いてたから、その話を伝えてくれ」
っていうことだったんだけどね。

なゆ:自分では奥さんに話してなかったんですね。

きさ:話してたみたいやけど、奥さんが聞かなかったからでしょ。
で、僕は遠回しに「仕事やねん」みたいなことを言ったのよ。
「20年間の人生は無駄じゃなかったのよ」っていうことを伝えたかった。
ものすごく達成感を持って死んでるから。
はたから見たら、二十歳の子が死んだのだから悲しいだけの話だけど、
死んだ本人からしたら、達成感を持ってやり遂げた感があるわけ。
だから、よかったとは言いにくいけど、
「彼女が生まれてきた目的は十二分に達成したみたいだよ」って言ったのよ。
「すべてやり遂げて死にはったよ」って伝えたんだけど、
「そんなぁ!仕事で死ぬなんて、なんてことやねん!」って、奥さんは余計怒ったわけ。
「なんとなく仕事って話が伝わってくるんだけどね」とか、
誤魔化して詳しくは言わなかったけど、「言ったらアカンねんわ」と思った。
事実としても、むやみにはね。

女の子は、奥さんのために死にはった。
前世で奥さんが自殺した時に、家族がかなり悲しんだのよね。
身内、特に子どもが死ぬっていうことはこれだけ悲しいことなんだっていうのを、
自殺した時に奥さんはわからなかったんやろな。
「それをわかるのが今生の役目や」って奥さんは生まれてきてたから、
わからせる役割で子どもが生まれてきた。ややこしいやろ?
奥さんは、いろんな死が周りに起こったことによって
死についてよく考えるんじゃなくて、子どもが死なないとアカンかった。
でも、それを言ってもやっぱり通じない。
お父さんのほうは、1年かけて自分で理解してたけど、
奥さんには説明できなかったんやろな。

なゆ:大事な子どもの死を受け入れられない、
仕事だなんて信じたくないっていう気持ちで奥さんはいっぱいだったんでしょうね・・・

きさ:今日の話は、言っていいことなのかわからないけど、そういう話があるよ、と。
でもそれをどうするかやね。立派な話やねんけど。

なゆ:うーん、微妙なところですよね。

きさ:頑と聞き入れない人もいるからね。
聞き入れない人は仕方ないか。

なゆ:逆にこういう話を聞いて、例えば身近な人が亡くなったりした時とかに、
この人の死は意味があったのだろうかとか、やたらいろいろ考える人もいるでしょうね。

きさ:うん。虫みたいに死んでいくのが普通なんだけど。

なゆ:大半の人は自然と、別に意味もなくっていう感じですもんね。

きさ:そう思ったほうがええと思うね。
特にナルシスト的に考える必要もないと思うけど、そういうことを考えたい人は多い。
そんな特別じゃないのにね。

なゆ:多いですよね、そういう人。

きさ:なぜか多い。

なゆ:そういう考えのループに陥っていくっていうんですかね?
どんどんそういう考え方になっていくというか。

きさ:そう思うなぁ。なんか、怖いんと違うかな?
誰の記憶にも残らんっていうのが、怖いんと違うのかなと思う。
なんで怖いのかなと思うけどね。

(終)

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