「親指、小指の話」とは?

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りこ:

最近、細かい質問が多いとお嘆きですが(笑)

きさ:

「親指、小指」の話を本当に「親指」と「小指」の話に
思ってるような気がして嘆かわしい。

りこ:

(笑)

きさ:

「その質問は、親指、小指の話やろ」って指摘したら、
「親指」と「人差し指」の話だったら質問しても良いと思ってるみたいな気がする。

りこ:

あぁ〜。より細かい方に行っちゃってますね。

きさ:

うん。「よく似たモノは想像つくでしょ」って話のつもりで使ってるけど、
どうも、そのものダイレクトに使ってるみたいに捉えられてしまってるのかな?
「親指と小指」の話って、要するに
「親指の手当の仕方を教えてもらったら、小指の手当の方法もわかるでしょ」
って話よね。
ということは「真ん中の指は全部わかるでしょ」って話なんだけど。

りこ:

うん。そうです。

きさ:

それが「膝の治し方がわからない」っていうふうに理解されるみたいやね。
そら、膝のお皿が割れたとか、激しい病気の時はまた違う問題でしょ?
でも、深爪になって痛い時に、どうする?
「オロナイン塗っとけよ」で済む話は、
「転んで膝をちょっと怪我して血が出たらオロナイン塗っとけ」で済むよね。
それを、その膝の治し方を聞いてくる人がいる。
何で聞いてくるかって言うと、親指や小指じゃないからやね。

りこ:

それで、細かく聞いてきた結果、
今まで上手いこと融通してくれながら回ってたモノが、
回らなくなるっていうことですね。

きさ:

うん。その細かいプログラムが新しくできてしまう。

りこ:

ふと思ったのが、自分の感性とか感覚で「これで良いよね」っていうモノは、
信じて良いって気がするんですけど。

きさ:

その感覚をまず大事にしたほうがいいよね。

りこ:

日常生活でそういうこと多いじゃないですか。
買い物に行って「お箸欲しいなぁ」と思ってお箸を買うとしたら、
自分が持ちやすいモノとか、素材を見て「これ○○製やからやめとこ」とか(笑)
選択の基準があると思うんですけど、信頼に足りる情報とか、自分が良いと思う基準で、
あとは使いやすいモノを選べば良いのと違う?って思うんですけど。
そこまでGe3値を聞く必要はあるのか?っていう疑問は残ります。

きさ:

Ge3値がわかりやすいと気付いた時に「わかりやすい病」に入っちゃうんやろうな。
そりゃ、わかりやすいやろう。

りこ:

わかりやすいけど・・・

きさ:

大した意味ないやん。

りこ:

それぐらい自分で決めたらいいって思うんですけど(笑)
Ge3値っていうのは、例えば、アタシが過去そうであったように・・・
中古車を買う時とか、ある程度知識がないと判断が難しいじゃないですか。
離れた場所にあると、さらに確認するすべがないし。
それから、病院。何回か通ってみないとわからないじゃないですか。
こういうモノのGe3値がわかると、かなり助かりますね。
でも、ちょっとした日常生活で使うモノとか、そこまで調べる必要あるかな?
あんまり、Ge3値、Ge3値ってこだわってしまうと、
依存に入っていくのがちょっと怖いなぁと思うんですけど。

きさ:

うん。そう思う。

りこ:

なんかこう、頼るっていう怖さ。

きさ:

その傾向の話って多いやろ?

りこ:

多い。

きさ:

例えば「茅蜩を付けとき」っていう話をしたら、
「セロテープでいいかな?」って言うヤツから、
「エポキシで付けとき」とか、「タイラップで付けとき」とか・・・
「いや、そんなの紐でいいよ」って言ったら、
「どの紐がいいですか?」って、どんどん深みにはまっていくよね。
どんどん調子に乗ってうるさくなるから、「麻紐でいいよ」って言ったら、
「何でも麻紐で付けたらいい」って話になっていって、
知らない間に麻紐の話がいろんなところに使われてるのよね。

りこ:

(笑)

きさ:

別にかまわないけどね。

りこ:

それは、TPOで考えようよ!って感じです。

きさ:

そう。紐でいいでしょっていうのは、
しっかりネジ締めてあげたら、もっといいかもしれないけど、
「別に紐でもいいのと違うの?」っていう話よね。
そういうことやと思うんやけどなぁ。
それを伝えたいけど、なかなか伝わらないのよね。

りこ:

こだわる部分が違うから?
ホントはここの部分を心配したりこだわってほしいのに、
違う方向の部分を心配してるっていうこと?
固定の方法なんて、当たり前の方法でいいのにっていうのがあるじゃないですか。
例えば、クルマのショックの頭につけるときは、
なんでエポキシがいいとか、別に普通に工作として考えたら順当なもので、
心配するべきは個数や場所とかの部分なのに、
どうして取り付けツールにこだわるの?っていう。
そっちを心配して、ホントに心配せなアカンことを素通りしてるよっていうのが、
往々にしてあるような気がするんですけど。

きさ:

そうやなぁ。
それもあるけど、それは優先順位みたいな、
物事の影響度の高さみたいなのがあるのと違うのかなと思う。
影響度の高さも、紐の括り方も、混ぜ方も、みんな一緒くたになってるのと違うかな?

りこ:

優先順位かー。

きさ:

例えば、石鹸のときにわかったことは、いい油を少しだけ温度を上げてね、
30℃とか40℃程度に上げて、それは廃油より食用油のほうがいいよね。
いい食用油に水酸化Naを放り込んで混ぜてたら、いい石鹸になったでしょ?
その時のポイントは、「いい素材」に「適度な温度を与える」ってこと。
そこから次にわかってきたのは、「適度な混ぜ方」だったよね。

それで、「素材」と「温度」と「混ぜ方」だってわかったのに、
今度は「器」の話が出てくるのよね。
「何の器のほうがいいの?」って話になって、
器のGe3値を調べたら、そりゃ出てくるでしょ。
木の桶がいいとか、陶器がいいとか出てくるよね。
でも、それは素材より優先順位が高いの?って言ったら、たぶん低い。
優先順位って、そういう話やね。

いろんなことには優先順位がもちろんあると思うよ。
カレーを作る時に一番肝心なのは、ルーでしょって話。
ラムか豚肉かって話になるか?
でも、肉にこだわる人は「いや、牛じゃないとダメですよ」って言う人もいる。
その人たちにとっては、ルーはどうでもいいのやろ。
別にそれは
その人たちの好みやから、放っておいたらいいことやけど。

でも、そこに「この”しゃもじ”、Ge3値高い?」って言ってきたって、仕方ないよね。
その「仕方ない」っていう部分に、みんな引っかかってるのよね。
「それを好きな人がいても別にいいよね」って話は、
「議論があっても許せるよね」って話のカテゴリーでしょ。
「混ぜる時のスプーンはどうのこうの」っていうのは、
「話をするまでもない」っていう、もっともっと下のカテゴリー。
だから、意味のない世界よね。
意味のない世界にGe3値つけて優劣決めたって、寂しいだけやね。

もういっぺん戻ると、素材の話って大事よね。
それをNo.1として、次に、熱の加え方をNo.2とするでしょ。
そうすると、スプーンの順番なんて、No.80くらい(笑)
どうでもいい話や(笑)
どうでもいいレベルの話なのか、大事な話なのかが、
まずわかってないっていうところを感じるのよね。

りこ:

同列になってますよね。
道具としてすべて同列で考えられてる。

きさ:

優先順位が、今言ったとおり同列になっちゃってるというのが、
最近のわからない現象のほとんどのことと違うかな?

(終)

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