つる:
きささん、今日は日焼けについて尋ねたいことがあるんです。
先日、ユーザーさんから頂いた質問についてなんですが・・・
Q:
妻の日焼け問題(妻はバームを塗っても顔が黒くなる)について相談させてください。
その場で探索してもらったことは、
・ホホバオイルが肌に合わない?→NO
・バームの塗り方が悪い→NO
・直接日焼けと目からの日焼けどちらの影響か?→直接日焼け
・日焼けしやすさのGe3値→妻128p(私113p)
といったところでした。
最初は、「バームを補強する日焼け止めの方法」
「黒くなった肌をより速く元に戻す方法」など聞きたいと思っていましたが、
そもそも日焼けしやすさのGe3値が128pって異常ではないかと思い始めました。
紫外線アレルギーの問題とかあるのかなあとも思います。
どうでしょうか?
つる:
昨年、シモンバームの「日焼け効果」について
物理的現象を利用して日焼けを防ぐという話をしましたが、
外から入ってくるモノの問題だけではなくて、
受ける側の問題もあるってことなんでしょうか?
きさ:
これについて考えないとアカンのは、
そもそも肌が黒いのはアカンのか?ってこと。
紫外線に当たって色が黒くなるのは、反応しやすいってことで、
そもそも「日焼けしやすさのGe3値128p」というのは、進化の証なわけ。
この方の奥さんは、紫外線アレルギーとは関係ないよ。
日焼けしやすさのGe3値は128pあるけど、日焼けによる加齢への抵抗Ge3値が128pある。
つる:
おおお〜!それは凄い♪
きさ:
環境の変化にいち早く対応できる優先性やから、生き残れるのは彼女やね。
問題は、現代の美意識がとんでもない方向に向いているだけの話でね・・・
つる:
美白信仰・・・
きさ:
そう。「日焼け=ブサイク」の呪縛。呪いに近いね!
つる:
極端に日焼けを嫌う方達の格好は、
確かに全身黒ずくめで、呪いっぽいですけども・・・(苦笑)
きさ:
(苦笑)
つる:
そういえば、15年前を振り返ってみると、今ほど美白美白と言ってなかった気がします。
ここ数年?十年?ほどの間にどの女性雑誌も
「美白!」って取り上げるようになって・・・
洗脳みたいですねぇ・・・うわぁ・・・
きさ:
「色白が良きモノ」っていうのがあるから、TVに出てくる・・・
黒柳徹子さんとか、上沼恵美子さんとか、自分用のライトで照らしてたりするわけやん。
つる:
お歳を召された芸能人の方にありがちな難隠しですよね。
顔が真っ白に見えるメイクとか・・・
きさ:
中世の人たちが顔を真っ白に塗ってたのと同じやね。
現在はそこから5cmくらい前に出てるかな?って感じ。
つる:
ひぇぇぇ・・・現代なのに!西暦2000年をとうに過ぎてるのに!!
きさ:
TVを作る人は、より綺麗に見えるように色のbit数を増やしたりして、
めっちゃ頑張ってるわけやけど、
TVに出る人は、自分用のライトを使ったりしてまで、
皺とかの凹凸やアラを白飛びさせてる(苦笑)
つる:
Oh・・・真逆のことを・・・
綺麗な画像は見たいけど、そういうのは見たくないですね〜(^^;)
きさ:
逆に、コッポラの映画なんかは、バリー・リンドン並みの白塗りがいい。
あの白塗りの顔が、蝋燭の灯に照らされて浮き上がるのがいいわけ。
歌舞伎とかの時代に白塗りしてたのも、蝋燭の明かりだけの舞台で、
顔が遠くまでよく見えるようにっていう理由やろ?
つる:
それがどんどん様式化されて「白塗り=肌が白い=美しい」になってきた?
きさ:
「肌が白い=綺麗」の置換が起こったんやろうな。
でも、黒人の人が肌が黒いから美しくないかっていったら、そんなことはないやろ?
黒い肌で綺麗な人もいっぱいいる。
つる:
それはもう、いっぱいいらっしゃいます!
きさ:
日本人はいわゆる黄色人種なわけやけど、どう?
肌が真っ白じゃないと、綺麗じゃない?
つる:
そんなことはないですね。
きさ:
白くしたいがために、肌を毎日砥粉で塗ったみたいにして、
見た目は綺麗やけど、肌本来の健康は?肌の美しさはどう?
その10年後、20年後は・・・って話になるね。
つる:
スキンソープ・シモンの時に出てきた話題ですね。
日々塗りこんでるモノ・・・ファンデや日焼け止めやなんやら、
まるで砥粉みたいに肌に塗りこんでる、と。
それらがきっちり落ちきらずに、大事な新陳代謝・・・ターンオーバーを邪魔しちゃう。
どんどん毛穴が塞がって、排出できなくなったり、
シワやシミの原因になったり、肌自体が加齢したり・・・
きさ:
「色は白い方が良い」なんて思わないコトやね。
そうは言っても聞かないやろうけども^^;
つる:
「色が白くて綺麗」も「色が黒くても綺麗」もある。
問題は、不自然ではないか?ってことですよね。
きささんがよく話をされる「美しい肌」は、
赤ん坊の産毛がきらきら光るような、若々しい肌ですよね。
健康で、本来あるがままの、自然な美しさ。
きさ:
うん。でも、テレビとか雑誌とかでは、寒天プリンみたいな肌が多いね。
つる:
言い得て妙です、寒天プリン(笑)ワカリヤスイ
物凄くぷりっぷり!には見えるけど、水まんじゅうとかみたいに、
無理やり水分を閉じ込めてる感が・・・不自然ですよね・・・
それを指して「貴方もみずみずしい肌に」とか言っちゃうと、
「それが正常な/目指すべき肌なんだ」って、見てる側は思っちゃう。
不自然目指してまっしぐら・・・(苦笑)
きさ:
美意識がおかしくなっちゃってる。
本来のところから離れていってる。
つる:
自然な美しさから離れていってる。・・・あら?
オーディオでいつもGe3が話す音と同じような流れですね。
きさ:
うん。そんなふうにCMや雑誌や映画なんかのメディアで、
美意識のすり替えが起こってるんじゃないかな。
つる:
うわー!「それはホントのところ、誰のため?」って考えると・・・(^△^;)ヒィ
きさ:
色が多少黒くても、それを良いポイントして活用できる方向を考える方が良いと思うね。
今、注目している美容コンサルタントの人は、この人。
「中野 明海」ゴンチチの専属だと言ってるよ(爆)
つる:
おお〜。検索すると、安室奈美恵のメイクも・・・って出てきます。
きさ:
日焼けなど何とも思っていないプロが大勢いるってことも知った方が良いと思うね。
色白が大事なんて人は、1200年前にアンカーしている人だよ(爆)
つる:
美肌と色白は≠なのに、色白=美肌になっちゃってますもんね。
・・・Σ( ゚△゚)ハッ!
ココ十数年の美白ブームはもしかして、化粧品メーカーやなんかの
「売る市場がないなら、作ればイイじゃない」作戦だったりして?
きさ:
カレーのルーでも、味の素でも、なんでもそういう構図はあるやろうな。
その問題の根幹は、マーケティング。
(「誰かに思い込まされてない?」に続く)