理屈抜きで「嬉しい」こと

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「『よいしょ』の循環を起こす」の続き)

りこ:

最近業者さんとかと話す時、前ほどハードルを感じないんですよね。
なんとなくそういうのをわかってきてるせいかな?と思う。

きさ:

うん。買う方も仕入れる方も、どっちもお客さんやしね。
仕入れる方も大変やんか。
あんなにいっぱい仕入れて並べて管理して・・・

りこ:

頼み方、尋ね方ひとつで変わってきますよね。

きさ:

そりゃ値切って値切ってしたら、安く買えるかもしれんけど、
安く買えたモノには変なモンがついてくる可能性がある

りこ:

そうやって手に入れても、身にならない気がしますね。

きさ:

うん。理屈抜きで「嬉しい!」っていうのをいかに伝えるかやね。

りこ:

車の話も理屈抜きでいかに楽しいかだし・・・難しいですよね・・・

きさ:

最近は「よいしょ」を喜ぶっていうよりも、
貨幣っていう「代価」がたくさん来たほうが嬉しい
っていう方向に勘違いして進んでるからね。
いくらお金を貯めたところで、「よいしょ」されてないお金が来たら、
そもそも意味がないんじゃないかっていう可能性があるね。

りこ:

ふ〜む・・・

きさ:

ボランティアの話をすると、
ボランティアをする意味があったとしても、生活するにはお金がかかるやろ?
ボランティアの仕事する以外に、寝る所と食べるモノがいるやん。
ご飯と寝る所を用意してあげるのも、
ボランティアを招く人達の役目として必要やでって、僕はずっと言ってる。
ボランティア協会に知り合いがいるけど、
そういう中ではかなり異端なことを言ってたみたいだけどね。

りこ:

ボランティアはほんまにそれも要求しちゃダメみたいな雰囲気が・・・

きさ:

「それがボランティアの心意気や」みたいなことを言う人がいたけど、
「おまえは仙人か!」って思うけどね。

つる:

どんな仕事をするにも、まず食べて寝る場所が・・・
まず生活できないと、仕事できないですよね。

りこ:

私がボランティアになかなか行けないのって、そこなんですかねぇ?
だって、行きたくても行けないですもん!
そういう条件出されちゃったら「無理!」って。

つる:

今回の震災では、食料寝袋持参のボランティアがたくさんあるようですが・・・
最近、ボランティアそのものの意識が
阪神の震災のときより随分進化してきた気がします。

きさ:

しっくりこないところはあるけどね。
実際問題として、震災のあったとこなんかボランティアがないと大変やもん。
別にボランティアする人に「絶対お金もらえ!」なんてことは言わないけど、
ボランティアを組織してる人の頭の中がマイナス要素で凝り固まって、
「お金なんか受けたらあかんよ」っていうのは、逆に怖いね。

りこ:

お互いできることをすればいいわけですよね。

きさ:

それが「よいしょ」だって言ってるんだけどなぁ。

りこ:

結局そこですよね。

きさ:

そら、震災の時にワーッとみんなで行って、ワーッと片付けて、
「ご飯くれ」「金くれ」なんて、そんなのタカリやんか。
ご飯を差し出せない人を助けたら、
その次は時間差になって循環すればいいと思う。
震災に遭って何もないところに行って、モノを売りつけるのはアカンと思うけど、
かといって「なんでもタダ」っていうのがボランティア精神としていいとは思わない。
だから、神社なんかで「よいしょ」してるのは、完全に無料やろ?
お神輿担いでる人達は、給与とか貰ってないやん。

りこ:

ああ〜!!ただ単に、楽しい(笑)

きさ:

うん。ガーッと集まった「気」が、”上”は好きやから。
エネルギーとして。

りこ:

ああ、祭りって「気」ですよね。

きさ:

うん。”上”はその「気」が好きやから。

りこ:

あの「気」って何なんでしょうね?
理屈抜きで楽しいっていう・・・ものすっごく好き。

つる:

私も。

きさ:

そこに落ち着くな(苦笑)

りこ:

ヤンキーだからって言うんでしょ?(苦笑)

つる:

いや〜、オタク一般はそうなのでは?(苦笑)

りこ:

オタクは世界を救うんですよ!

きさ:

救うよ(笑)

りこ:

オタクは理屈抜きで楽しいですもん!
問答無用な「好き!」が世界を救うんです。
常に「機嫌のいいオタク」ですからね。

きさ:

それなら「機嫌のいいオタク」をしてることが「よいしょ」やねん。

つる:

そうそう(笑)

りこ:

「萌える」っていうのもそうなんじゃないんですか?

きさ:

そういえば日本橋に、メイド喫茶?アイドル喫茶?みたいなのがあってね。
秋葉原にたくさんあるけど、日本橋には一件しかないんだって。
そこでメイドみたいな格好した女の子が、
来たお客さん相手にオリジナルの歌を歌う。
その女の子達を応援するおっさんらは「wo”–!!」とか言ってるわけ。

りこ、つる:

(笑)

きさ:

30人くらいの人達が歌に合わせて
すっごい揃えた動きで手を上げたりして踊ってる。
あれも「よいしょ」なんやろうな。

りこ:

でしょうねぇ。
自分が歌ってて、それで皆が盛り上がってくれたら、楽しいと思いますよ。

きさ:

まあ、キャンディーズに盛り上がるのと一緒やろ。
スケールは違うけど。

つる:

「よいしょ」もいろんなカタチがありますね(苦笑)

(終)

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