(「お金に換算できない価値」の続き)
きさ:
まあそんな風に、お金っていう単純なモノサシで回ってる資本主義の世界でも、
飛び抜けて素晴らしいモノはまだかろうじて残ってる。
挙げればいろいろあるけど、30年前のオーディオ機器で、
現代の技術の方が優れてるはずなのに、
なんでか現代のモノでは敵わないくらい素晴らしいモノがあるって、
僕が前から言ってるやん。
つる:
マニアの方にはたまらない、お金に換算できない性能が高い・・・(苦笑)
きさ:
そう。だから、年数だけの査定方法で中古品の値札が貼られてるモノなんか、
びっくりするような安い値段で売ってたりするわけ。
それを僕はウキウキ買うねん。
つる:
(爆笑)
きさ:
もちろん古ければなんでもいいわけじゃなくて、高Ge3値のモノやで。
飛び抜けて素晴らしいモノに対する接し方は、
日本にはかろうじて残ってる・・・わりと多い方やね。
いつだったかな?
「日本刀と拳銃、どっちが勝つか」っていうTVやってたけど、見た?
つる:
あ!見ましたそれ!!
日本刀が拳銃の弾を真っ二つにするやつですよね。
アレ凄かった!
きさ:
アレね、拳銃には勝つけど、マシンガンには負けるよ。
スローモーションで見たら、撃たれてる間に日本刀がたわんで折れてしまうねん。
つる:
Oh!なんと痛々しい・・・悲しい・・・
きさ:
「悲しい」って感じるやろ?
そういう気持ち、日本人だけじゃないみたい。
つる:
えっ!そうなんですか?
日本人以外の人達は、どう思うんでしょうか?
きさ:
やっぱり「健気に見える」って。
YouTubeとかでその動画を見たら、日本人以外のそんなコメントがある。
ということは、そういうのを感じる感性は、
日本人だけのものじゃないってことやな。
つる:
それって、武兎のレビューにもありましたね。
モノなのに「なんだか健気に感じる」って。
きさ:
「ほんとうのモノ」には、みんなそう思うみたい。
ほんとうのモノを作る・・・
あるものを、あるように作るっていう方法が、かろうじて残ってるよ。世界各国にね。
それで、わかる人にはわかるみたい。
日本刀の作り方なんかまさにそうやねん。
長い時間かけて、変わらない作り方で作って、
できたモノの素晴らしさと美しさに作った人が喜んで・・・
物凄く高いけど、買う人は喜んで買うやん。
つる:
必要な人が買いますよね。
欲しい人だけが買いに行く。
欲しい人が自分で欲しいモノを買いに行って、
作って売った人は喜んでまた作るし、
買って貰ってきた人も嬉しい、そういう仕組み。
つる:
そういう世界に生きてる私達は「何を」「どう考えるか」が、
分岐点というか、大事な気がします。
きさ:
「こんな悲しい時代に生きている」と思って、
その中でつまらないモノを選択して、時代の流れに飲まれていくか。
「こういうラッキーな時代に生きている」と思って、
その中でいいモノを選択して、GETして喜んで生きていくか。
つる:
どっちの生き方でも「好きなほうを選べるよ」ってことですよね。
きさ:
うん。個人の自由やね。
つる:
私は絶対後者で行きますわ〜o(^o^)o
そっちのほうが嬉しいし、美味しいし、気持ちいいですもん!
そのための・・・ふっふっふ・・・いいモノの情報を得る手段はあるわけですし!
きさ:
どれがいいモノなのか調べる手法があって、
たくさんの情報を集めることができたなら、
あとは、選択するか、しないか。それだけや。
つる:
いいモノを選択して買うってことは、
いいモノを作ってる人を応援するってことですよね。
私がいいモノを選べば選ぶほど、いいモノが売れるから、
それを作る人が増えて、つまらないモノが駆逐されていく。
結果的に私のいる世界がいいモノで溢れるから、
私が楽だったり、美味しかったり、楽しかったり、気持ちよくなれるな〜と、
ぐるっとそんなことを考えてますよ。
きさ:
うん(笑)
イノベーションはもう起こってる。
これから波及していくんやろ。
つる:
・・・・・・(ニヤリ)
これから目に見える場所で、どんな風にそれが起こってくるか、
私の身の上にどんなことが通り過ぎていくか、
ふっふっふっふ・・・楽しみですね〜ヽ(^◇^*)/
(終)