猫頭の回路:1

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きさ:

今回のテーマは「猫頭(ねこあたま)」やねん。
「猫みたいな頭」っていうこと。
前に「ダチョウ頭」って言ってたでしょ?
ダチョウは、怖いことがあったら穴の中に頭を突っ込んで、ないことにするよね。
我々もそうならないように注意しようねって話だったやんか。
それよりはマシだけど、やっぱりどうも人間は猫頭みたい。

なゆ:

猫頭って、具体的にはどういう感じなんですか?

きさ:

うちは猫が2匹いるねんけど。
母親とその子どもやけど、元々子どもは4匹いたわけ。
水飲み場の洗面台に大きな鏡があって、その子猫たちが最初の頃は鏡に映る自分を見てびっくりしてたんよ。
怖がって水をあまり飲もうとしなくて、鏡を隠したらやっと水を飲むっていう状態だったけど、次第に鏡に映ってる自分は怖くないってことを理解したわけ。
最初は後ろに回って臭いを嗅ぎに行ったり、前から見て一生懸命触ったりしてたんやけど、怖くなくなってからは無視してた。
つまり無視する回路が頭に出来上がったのかなと思ってね。
それを「猫頭の回路」って呼んでるねん。

多分、催眠術もその原理を使ってると思うなぁ〜。
催眠術を発見した人は、その仕組みにアクセスする方法をなんとなく見つけて、それを利用したのではないかと思うわけ。
政治家や銀行家の上の連中も、どうもそれを上手に利用してると思う。
言い続けてたら、そのうち忘れたり、見えなくなる。
世界を動かせる何人かの人たちは、それが人間の頭の中に備わっている回路だっていうことを知ってるんやと思うね。

なゆ:

無視する、忘れる、見えなくなる・・・
つまり、考えないようになっちゃうってことですかね。

きさ:

僕がよく見る番組で、女性の解説者とニュースキャスターがいるんやけど、彼女たちのメーキャップがくいだおれ人形みたいで、毎回吹いてるねん。
でも、普通の時もあるから、お化粧の担当の人が違うのかな・・・?
周りは多分わかってて、控えめにしたりしてるんやと思うね。
だけど、次の時はまた「おたふく」みたいなんよ。
なんでかな?って長いこと謎だったけど、ある時、女の人は猫頭になってるんちゃうかな?ってふと思ったわけ。
言わないことに決めてるんだとね。
なゆちゃんも「今日ちょっと濃いよ」とか、友達に言わへんの?

なゆ:

メイクって人それぞれ好きなやり方があるから、特には何も言わないかも・・・

きさ:

お互いに言わないことになってるやろ?

なゆ:

「今日のアイシャドウの色かわいいね」とかは言いますけど、褒める以外は言わないですね。

きさ:

友達があまりにもひどかったらどうする? そっと離れておく?

なゆ:

えぇ〜! ひどかったら・・・?
仲の良さとか、ひどいの度合いによるかも(笑)

きさ:

仲の良さとひどさの掛け算が始まって、それがひどくなった時には言うかもしれんってこと?

なゆ:

そうですね(笑)

きさ:

なるほど(笑)
それは食べ物についても同じかな?

なゆ:

例えば、料理を作ってもらった時とかですか?

きさ:

そう。

なゆ:

友達なら同じだと思いますけど、母が作ってくれた時は「今日ちょっと味が薄い気がする」とか、私は言いますね。

きさ:

普段からそういう会話があるとしたら、お母さんの方も「まぁそうかな」って、軽く受け取れるやんか。
それが猫頭から脱してる秘訣だと思う。多分やけどね。
猫頭から脱してない世界があると思うねん。
メーキャップに関しては、脱してないねぇ。

なゆ:

言えるかどうかは、相手との親密度にもよるかもしれないですね。

きさ:

お母さんがくいだおれみたいだったら、やっぱり言うよな?

なゆ:

それは言います!
「今日どうしたの!?」って(笑)

きさ:

「ちょっとマズイよ!」って言うやろ?(笑)

なゆ:

言いますね(笑)

きさ:

香水に関してはどう?
エスカレーターなんかに乗ると、目がシバシバするくらいつけてる人っておるやん。
あれも猫頭になってて、言わないことになってるのかな?

なゆ:

友達だったら「今日めっちゃ香水つけてない?」とか言うかもですけど、知り合い程度だったら言わないですね。
でも、言う人は「なんか匂いする〜!何つけてるんですか?」みたいな感じで言ったりするらしいですよ。
遠回しに「臭いんですけど!」って伝えてるらしいです(苦笑)
まぁ、そんなふうに言える人は少ないと思いますけどね。

きさ:

そういう仕組みをどうも上手いこと利用されてるんじゃないかと思うねん。
慣れさせるのかな?
考えさせないようにしてる何かがあるような気がするね。

例えば、僕が最近言い出してるフラットアースの話なんかは、その典型例やと思うねん。
海の向こうから船が近づいてくる時に、てっぺんから見えないとおかしいやんか。
ところが、全体が見えてくるんよね。

他にも、富士山のてっぺんが見えるのはどこが一番遠い所かって、みんな競ってるやん。
そういうブログまで作られてるくらいやから。
富士山の湾曲率で考えたら、見えるはずがない所からも見えてるわけやけど、誰も考えないよね。
「いや、見えるはずないでしょ!」って言われても「なんのこと?」ってわからない。

そういうふうな仕組みが方々に仕掛けられてると思うね。
その中で我々は生きてるんやろうな。
あらゆることにおいて猫頭に支配されていて、測れないことは「そっとしておこう」って置いておくんやろうね。
それが今はあからさまになりすぎてきたから、僕なんかでも気がつくようになったんやろ。
でも、テレビ局やメディアの人たちの多くは、やっぱり猫頭に侵されてると思うな。

*次の話 >> 猫頭の回路:2

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