共感性のGe3値

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きさ:

「”上”に訊いてほしい」っていう話が時々メールなどで来るんやけど、
訊かなくてもいいことがたくさんあるんじゃないかと思う。
”上”とアンニュイな取り決めでやりとりしてるところがあるから、
それを改めて訊かれると「アカン」としか答えようがない世界がどうもあるみたい。
まぁ、墓穴を掘るっていう意味やろね。

法律論で言うと、イギリスはうるさそうだけど、
そもそもイギリスは六法全書みたいな憲法がない。
彼らは「そんなバカなことを一々決めなくていいでしょ」っていう
価値観を持っているみたい。
だから、彼らの自慢は「うちの法律の本は小さいよ」っていうことやね。
日本は大きい方がいいと思ってる。
六法全書が薄いほどいいと思ってるのがイギリスだとしたら、
厚い方がちゃんと決まってると思うのが日本人やね。

この話と”上”に訊くっていう話は似ている気がするけど、どう思う?

なゆ:

私だったら深追いせずに「そういうものなんだ」と理解するけど、
「なんで?どうして?」って考えちゃって、
”上”にいろいろ訊きたくなる人が多いんですかね。

きさ:

多いね。
最近セミナーで話題になってる「アホやバカは損するよ」っていう話に近い。
つまり「よく考えた方が得するよ」って意味やね。
そんなん、決まってるやんと思うよ。

最近起きてるいろんな事件は、考えない人たちが起こしてる気がするね。
それを「共感性のGe3値」っていうものかな? と、思って調べてる。
周りの人とコンタクトして共感できるかどうかのGe3値やねんけど、
要するに人のことが読めるか、空気が読めるかどうかっていう話に近い。

お相撲さんで付け人を殴って引退した人がいたやんか。
あの人、共感性のGe3値が36pくらいやねん。

なゆ:

低いですね。

きさ:

そもそも前に自分が殴られたことも気にしてないわけよ。
「痛かったなぁ。お医者さんに行ったらたくさん縫われたなぁ」
っていうくらいしか考えてない。

で、彼の親方が共感性のGe3値が42pくらいで、似た様な仲間やね。
共感できない人が親方になってたから、
「こりゃ大変やで〜!」
「文句言わないとアカンで!」
「損やで!」
「訴えないとアカンで!」
って盛り上がって、本人は「そうですか?」と思いつつ訴えたみたい。

結局、それが尻すぼみになってダメになったんやけど、
親方の意見に共感してなかったんよね。
理解してなかった。
そして、自分がされたのと同じように付き人をど突いてしまったんやろうね。

そもそも、人をど突く世界やからね。
武道系の世界には、そんな人、多いよ。
叩かれてナンボやから、なんとも思ってない。
なんとも思ってない人を常識ぶった人たちが応援して、その気にさせてしまうからね。
それは非常にまずいよね。

きさ:

うちの家の隣に竹やぶがあって、そこに家が建つっていう話があったのよ。
家を建てるおっちゃんが不動産屋さんで、共感性が低い人だった。

それで、彼の敷地内に生えてる木が邪魔になってるから木を切ってくれって、
隣のおばちゃんが言ってたんよ。
木を切ってくれっていうのは、
「葉っぱが落ちてきて掃除が大変だから、こっちの枝ぶりを払ってくれ」
という意味だったけど、そのおっちゃんは真に受けて木を切ろうとしたわけ。

その時僕に相談してきたから、
「切らなくていいのと違う?枝だけ払ったら済む話と違うの?」って答えた。
すると、うちの敷地に生えてる木も切ってしまったわけ。
僕は「なんでうちの敷地の木を切ったのか?!」と、怒った。
怒られてビックリしたみたいで、工事は中断。

それで、この間突然、
「下の方にもうちょっと楽に家が建つところを見つけたから、この土地売ります」
って言い出してね。
もう散々木を切りまくって、下手くそな散髪屋がやったみたいなことになってて、
まるで爆心地やよ。

要するに共感性が低くて、周りの人から何を言われてるのかが気にならない。
気にならないから、わからないままで、周りから色々言われてるみたいやね。

なゆ:

なんだかすごい人だなぁ・・・(苦笑)
でも勝手に人の家の木を切ったなんて、怒られて当然ですよね。

きさ:

そうやろ?(笑)
すごい切り方やねんから(笑)
直径20cmくらいの木をスポーンと切ってあるねんもん。

なゆ:

そういう人もいるんですねぇ(苦笑)

きさ:

たぶんね、図面で書いて、
「切っていいのはこの木。こっちは切ったらアカン」って言わないとわからない。
「切っていい枝はこれ」って、テープか何かで印を付けて話さないとわからない人やね。

なゆ:

そういう理解力みたいなものって、生まれつきのもので、なんとかできないんですかね?

きさ:

「自分はわかりにくい人間だ」っていうことをちゃんと周りがわからせたら、
つまり「自分は理解度が低いから、よく聞かないといけないよね」
っていうようなことを幼稚園くらいから練習したとすれば、わかるようになるね。

あおり運転で捕まってる人も、多分そうやと思うで。
それは、幼少期に正しく指摘されなかったのが原因と思う。
親も教師も「この子は危ない」っていうようなことに気が付いてたと思うけどね。
だから、捕まった本人は全然わからなくて、
現場検証に行ってるのにあくびしたり、歯を出して笑ったりするんやろうなぁ。
全く悪びれてないから、悪いとは理解できてないんやろうな。
そういう人に免許を与えていいのかっていう社会性の問題になるよね。

今の話と最初の”上”に訊くという話は、理解度っていうところで絡むと思う。
あんまり細かく聞かれると、対応できる範囲がどんどん狭まるよね。
”上”的な話でもね。

それと、前に話した「”上”を試すようなことはしない方がいいよ」って話は覚えてる?
「こんな時はこんな風にしたらどうなる?」とかいう質問をしてくる人がよく居るけど。
「それは試すことになるから、怒らせたら損やで」って言ってる訳。
でも、まだしてくる人がおるね。

なゆ:

試すようなことをしているっていうのが自分でわからないんでしょうね。
それが理解度っていう話になってくるんですかね。

きさ:

そう思うよ。

(終)

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