きさ:
このあいだチタン製の鍋を使ってみたよ。
つる:
おお!チタン製の鍋!!
きささん、料理道具お好きですもんね。
きさ:
ウン。めっちゃ好き。
工具とか、大工道具とか、料理道具とか、お店に行ったら何時間いても飽きない。
あんまりにも同じ場所にずーっといて、キッチンツールとかじーーーっと見てるから、
店員さんが「このオッサン、万引きするのと違うか?」っていう目で見てくる(苦笑)
つる:
(爆笑)
きさ:
チタン鍋だけど、熱効率は高いし、重さは軽い。
なのにGe3値が低いから、なんでなんやろ?って思ってたんよ。
それで使ってみた。
つる:
どうなったんですか?
きさ:
焦げた(笑)
つる:
(爆笑)
きさ:
熱効率が無駄によすぎるねん。
あれなら、前の中華鍋・・・鉄で重いやつのほうがよっぽどええわ。
なんていうか、熱のまわり方が絶妙なんよね。
「料理のための熱効率」と「ただの熱効率」は、意味が違うんやと思う。
同じにしたらアカンわ。
調理に適した熱効率があるんやと思う。
つる:
この前話してた「温度計の温度 ≠ 身体が温かく感じる温度」っていうのと同じですね。
きさ:
うん。料理人が作った鍋と、熱効率だけ考えてる人が作った鍋は、やっぱり違うよ。
つる:
熱効率を調べながら、同時に「美味しい調理ができるか」も調べたらよかったのに!!
だって、お鍋の目的は「美味しく調理すること」でしょう?
きさ:
興味ないんやろうな。
つる:
熱効率だけ考えてる人は?
きさ:
うん。
つる:
目的を忘れて、手段に走っちゃってる感じですねぇ。
手段がどれだけ素晴らしくても、
本来の目的を果たせないと意味ないんですけどね・・・
きさ:
そういうことは、あらゆるところにあるよね。
「健康のために」って運動するのはいいけど、
運動しすぎて身体を壊してしまったりとか・・・
「死んでも健康」みたいな。
つる:
ああ・・・わりといますね、そういう人(苦笑)
新しい健康グッズの売り文句が素晴らしいと、もうそれが必要と思っちゃうような人。
きさ:
「何のために?」っていうのが抜けてるねん。
つる:
疑問に思うことって大事なんですね。
「貴方と私は、違う質を持っているかもしれない。
似た質を持っているかもしれない。
貴方には必要だけど、私には必要だろうか」とか、
「本来の目的はなんだろうか」
そして「実際にどんな効果があるんだろうか」
プラスの面もマイナスの面もどっちも。
きさ:
うん。一旦考えるのがいいね。
「何のために」かはわかってても、判断できないこともあるやん。
そうしたら、判断できる人に訊いてみるとか。
そこでわかってるフリしてる人に訊いてもアカンで(苦笑)
つる:
それ、フウチやOリングでも一緒ですね(苦笑)
きさ:
自分の身体がどんな反応してるかも、よく観察しないと。
つる:
そうですね。
「考えたりするのは面倒くさい」っていう、その面倒くささよりも、
考えずに選択した後のほうが、よっぽど面倒くさかったりしますしね。
原子力に対する現在の状況そのものみたいです(苦笑)
きさ:
ホンマに一万年どうやって保管するのかね。
(終)