きさ:
りこちゃんとブログにアップする写真の話をしてた時にね。
Hさんがイベントの集合写真を送ってくれたけど、子どもが写ってたから、
本人の許諾がなかったらBBSにはもちろん、
どこかに置いておくのは嫌だっていう話になったのよ。
だから、メールで直接みんなに送るほうがいいっていうことになってね。
それで、ブログなんかで子どもの顔が出たらアカンって話はよく聞くけど、
学校でも「運動会の写真をブログに貼らないで」とか、今いろいろ問題になってるよね。
「自分の子どもに一体何が起こると思ってるの?」って僕は思う訳。
そりゃVIPの子どもの写真が出てたら、
「この子を攫ったらお金を取れる」って仕事として成り立つし、
それで危害を加えられることはありえるけどね。
でも、一般の子どもの写真が出てたところで、誰の子どもかもよくわからないんだから、
「自分の子どもに何かが起こると考えるのは妄想だ」って僕は言ったのよ。
「それは想像力を完全に越えて、妄想の世界に行ってるよ」って。
「危険を予測して、想像力を働かせて、万が一の時に対応する」
っていうことじゃなくて、それは妄想の世界にしか思えない訳。
あき:
恐怖が8割以上占めてしまってるっていうことですよね。
きさ:
うん。
これはもうインターネットが始まった頃から思ってる話で、
プライバシーの問題が出たら何が起こるかというと、
僕は昔から「プライバシーは守れないよ」って言ってた。
じゃあどうすればいいかっていったら、
「何かが起こったら速攻で守る」っていう姿勢が必要だと思ってる。
何かが起こる前に防ぐんじゃなくて、
起こったら速攻で対応するみたいなことが必要だと思ってる訳。
それからすると、今やってるのは「言い訳の準備」やと思うw。
「自動車の写真も絶対にナンバー消す!」ってりこちゃんが言うから、
僕は「しんどいなぁ」って、「何が起こると思ってるんやろう?」って。
僕はそういうふうに「妄想だ」って思ってるけど、
妄想だと思ってない人が多いかもしれないから、
セミナーで議論したらおもろいかなぁって話してた。
僕はナンバー消さないですぐ写真を上げちゃうけど、りこちゃんは全部消すって。
「何かあった時にややこしいこと言われるの嫌!」って言ってね。
あき:
うーん・・・ナンバーは消したほうがいいかなっていうのはありますよね。
きさ:
だから僕はそれを「妄想だ」って言ってる。
それか「言い訳の準備」やと思うねん(笑)
あき:
子どもの顔は本人の意思によりますけど。
何が起こるんですかね?
何かを調べられるというか、容易にわかるんですかね?
きさ:
ナンバーは、昔は上手いこと言ったら、誰のモノかわかったよ。
でも、今はもう厳しくなってるからわからない。
あき:
昔は情報がわかったから、今もまだみんなの記憶がそこで止まってるのかもしれない。
私もわかるのかなって思ってたんですけど。
きさ:
警察に聞きに行ったら、警察は調べられるよ。
「このナンバーの車がいつも悪さするんやけど、
うちの駐車場に不法で止まってるから注意してくれないか」
って、警察に頼むことは可能やねん。
あき:
でも「そのナンバーの人はどこの人ですか?」って聞くのはNGなんですよね。
きさ:
うん。ボンクラだったら教えるからね。
あき:
それ教えたらめっちゃボンクラですね(笑)
きさ:
市役所がマイナンバーを教えてくれるくらいボンクラよ。
きさ:
昔は、そこらに電話帳がいっぱい放ってあったよね。
あき:
今はどうなってるんですか?
きさ:
今はなんか知らないけど、個人の番号は載せたらアカンのやろうね。
載せてるのは会社だけでしょ?
あき:
個人はもうアカンようになってる?
きさ:
基本アカンやろうね。
世界中そうみたいよ。
あき:
まあ、アレいりませんけどね。
きさ:
昔は共産主義の国には電話帳はなかったのよ。ヤバいから。
あき:
なんでヤバいの?
きさ:
攻撃されるから。
あき:
個人が?
きさ:
うん。
だから共産主義は電話帳を作らなかった訳だけど、
普通の国もその領域に入ってきたのやろうね。
これからますます情報が広まっていく時代になっていくやろうね。
自動運転とか、こうして会話してる時にsiriに
「ナンバープレートってわかるのかな?」って言ったら、
「わかりません」とか答えを言ってくるし、
ここにテレビがあったら、会話を聞きながらsiriが勝手に答えてくる。
そういう状態になってきた時にやっと、どこまで隠すか隠さないか、
どこまでがプライバシーかどうかっていうのが、
線引きがはっきりわかってくるのと違うかなぁ。
あき:
わかってくるのかな?
きさ:
時間かかると思うけど、わかってくるやろうね。
あき:
ちゃんと学んでいくんですかね?
きさ:
うん。苦労しながらわかってくると思うよ。
1000年かかるかもしれないけど。
あき:
1000年(苦笑)
(「電脳空間の世界」に続く)