「どうぞ」しないと食べられない

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「お供え物は意味がある?」の続き)

きさ:

牧師さんが食前のお祈りをしてるとこに居合わせたことがあるけど、
彼らがむにゃむにゃやりだしたら、
なんか上をぐるぐる回っているモノがいた。

つる:

わかりますか?!

きさ:

僕は見えないけど、感じたよ。

つる:

やっぱり天使さんですかね。

きさ:

どうかな?おっさんの顔に羽生えたのとかかもしれんで(苦笑)

つる:

ぶは(笑)
よく欧州の古い建物のレリーフにある、幼児の顔のアレ・・・

きさ:

名前はいろいろついてるやろうけど、そういう役割のモノやろうね。

つる:

天使、カラス天狗、お稲荷さん・・・
それらが一括りにできるとは思いもしませんでした(^^;)

きさ:

違いは違いとしてあるやろうけどね。

つる:

「いただきます」は必ず食べる前にしないとダメですよね?
よく一口目を食べてしまってから「あわわ」ってなっちゃうんですけど。

きさ:

そうやね。食べる前じゃないと意味がないみたい。
手を付ける前ってのが大事。
あと、「これどうぞ」ってしないと食べられないみたい。
人間が結界を作ってるのかな?

つる:

知らず知らずのうちに?

きさ:

うん。
結界から出さないと、食べられないやろ。
手をつけると、所有っていう印がついてしまうから。
人間はなんでも所有しちゃう生き物なんやろうなぁ。
山になってる実とかも「これ自分の」って人間が唾つけたら、
彼らには手が届かないようになってしまう。
クサくなる。

つる:

人間臭いってやつですかね。

つる:

お供えするのは、なんでもいいんですか?
水、ごはん、お菓子、お酒・・・

きさ:

食べ物でいいよ。

つる:

水は?

きさ:

水は別にいらないみたい。
水は、死んだ人へやね。
まあ、そんな風にやりやすい仕組みみたいなモノを、
昔の賢い人が考えたのと違うかな?

つる:

やりやすい仕組み?
「いただきます」とか「施餓鬼」とか?

きさ:

うん。
「野菜やお肉や食べる対象に、作った人に、調理した人に、感謝して食べましょう」
って言っておいたら、みんなやるでしょ?
仏壇にご飯をお供えするのでも、
「死んだ爺ちゃんがお腹空かしてるで」とか言っておいたら、
お供えするのを忘れないやん。

つる:

どれだけ身近にある感じがするかですよね。

きさ:

うん。
だから、一般的に「迷信」って呼ばれてることで、
意味のあること、本当に必要なことって、いっぱいあるよ。
ないのもあるけどね(苦笑)

つる:

(苦笑)
このあいだ話した鬼門の話みたいに、情報の全体像の一部が欠けてるみたいですね。
だから、迷信なのかも。

きさ:

そういうことを、見えない人が、わからん人が、それを迷信だと思ってるだけでね。
そういう「わからん人」がわかる人のことを馬鹿にしてたりするわけやね。

つる:

いつだって問題は「情報が足りてるか」「足りてないか」
「ほんとうにわかるのか」「わからないのか」ですね。

きさ:

わからん人がわかった気になって、わからん人ほど声が大きいって感じかな(爆)

つる:

気をつけないとですね(苦笑)

(終)

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