オタク度とコダワリのDNA

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つる:

今日は何の話でしょう(*´艸`*)ワクワク♪

きさ:

今日はオタクの話。

つる:

オタクというと、マニアック・・・オタク趣味の「オタク」ですか?

きさ:

そう。
このあいだ中国の映画を観たら、そこに出てきた忍者が持っている刀がまっすぐだった。
中国の映画って・・・アメリカの映画もそうだけど、
まっすぐな日本刀を持ってるのが多い。

つる:

日本刀って、反ってますよね。

きさ:

うん。
でも、そういった映画では、まっすぐなこと以外は日本刀の格好してる。
それは他のいろんな映画にも言えて、映画を作ってる人に、監督に、
そういう間違いが気になる人と、気にならん人がおるのと違うかなと思う。
例えば、トム・クルーズが作った「ラスト・サムライ」あれはちゃんと日本刀だった。

つる:

ちゃんと反ってましたね。

きさ:

日本人が作るチャンバラ映画で刀がまっすぐなのは僕はまだ観てないけど、
中国や韓国映画の日本人の刀はまっすぐなのがある。
韓国はまだ少ない方で、アメリカと中国に多いかな。
インドもあるような気がする。

でも、こだわってる映画は、ちゃんと反った日本刀やねん。
こだわる人が出てる映画は、刀がちゃんと日本刀。
例えば、スティーブン・セガール。
大阪弁ベラベラのセガールが出ている映画にチャンバラシーンが出てきたら、
日本刀は正しい姿やね。
でも、似たような映画でも、そういう人が出てなかったら、まっすぐなのよ。

つる:

見たことないからわからない?
それとも、興味がないからどうでもいいとか?

きさ:

そこに関心がない。
オタクじゃないんやろうな。
で、映画がらみの話で言うと、このあいだ「藁の楯」を観たって言ったやん。
クソ映画だったけど。

つる:

(苦笑)

きさ:

松嶋奈々子と大沢たかおが、守らなくていいことを守っていく、
とんでもなく変な公務員を二人で演じてるんよ。
その流れで松嶋奈々子は死んでしまって、大沢たかおは死にかける。
普通のサラリーマンなのに、それが仕事やねん。

つる:

うわー、仕事で死にかけちゃうんですか・・・

きさ:

そう!
「それなら10倍くらい給料もらえよ」と僕は思うけど、普通の公務員なわけ。
そんな映画だから、僕はクソミソに言ってる。
好きな人には悪いけど(苦笑)

つる:

(苦笑)

きさ:

僕の中では「沈まぬ太陽」と一緒。
守らなくていい約束を守って、どうにもならんっていうのが、僕には腹立って仕方ない。

つる:

なるほど。救いがない(苦笑)

きさ:

で、「藁の楯」は警察のSPの話だけど、
SPなら銃の練習をちゃんとして超上手いはずやん。
多分FBIに入れるくらい。

つる:

それくらいの腕がないと、SPはできないですよね。

きさ:

FBIに入れるくらいってことは、50m先の5cmくらいの的当てができるくらい上手いはず。
銃の扱いはプロなはず。
僕はそういう目で見てるんやけど、その映画では冒頭から弾倉式のピストルを使ってて、
弾がなくなってもスライドが止まらない。
そのままホルスターに入れてる。

日本ではオタクしか興味ないことかもしれないけど、
米国だったら誰でも知っていることなんよ。
まっすぐな刀の話と一緒だと思う。
それを海外の映画のカンファレンスに持って行く。
知らんって恐ろしいね(T_T)

つる:

「嘘くさい」と(^^;)

きさ:

「嘘くさい」じゃないよ。
嘘そのものよ。
それこそ月光仮面の時代の日本映画は、銀弾鉄砲みたいに無限に撃ってたよ。
バンバンバン!って。

つる:

おもちゃみたい(笑)

きさ:

薬莢もスライドもなし。
でもルパン三世くらいから、漫画でもスライドするようになってきた。
そうしたら、劇映画でも「スライドしないとアカンやろ」ってなってきたんやな。
だから、昔ながらの鉄砲作ってる大道具さんは、商売がなくなった。

つる:

ああ、本物じゃない大道具を作っている人は、商売がなくなった・・・
仕方がないですねぇ。時の流れですね。

きさ:

うん。
アメリカのハリウッドの下請けの下請けをやってきた人が、
リモコンの火薬装置だとかのテクニックを日本に持ってきた。
だから、ちょっとオタク度が上がったけど、
それでもまだ現在でも、アメリカ人から見たら、
おそらく「まっすぐな日本刀」と同じレベルの映画を変わらず作ってるのと違うかな。
そんなふうなのに、あれをどこかの映画祭に「招待作品」って堂々と宣伝してるわけ。
相手にされるわけないと思う。

「わからない」のだと思う。
その「わからない」って何やろ?ってずっと考えてて、
そうか!オタク度か!って思ったんよ。

つる:

オタク度・・・Ge3値で出してるオタク度ですか?
オタクが満足する度合い。
機能的に120pあっても、オタク度的に満足するレベルかどうはまた別っていう・・・

きさ:

うん。
いろんな面にオタク度的なものがあって、
オタク度が高い人たちの世界と低い人たちの世界がはっきりあるんやろうと思う。
あらゆるものにね。
それが「2割・8割」なんやろうと思う。

きさ:

それで、話が映画から車に飛ぶけど、
中古で300万、400万するベンツは、中古でもすごい性能やろ?
それより高いクラウンの新車。
どっち欲しがる?

つる:

ああ〜、その選択に、わかる/わからないが出ちゃう。
乗ってもその性能の差がわからない・・・感性が違うんですねぇ。
こればっかりは仕方ないですねぇ。

きさ:

作ってる人もたぶん一生懸命作ってるんやろ。
わからんから、一生懸命。
わかったら恥ずかしくて作れないやろ。

つる:

(苦笑)

きさ:

ちょっと前の中国や韓国の自動車メーカーは、
運動場みたいなところで一周回って「はいテスト終わり」って出荷してたから、
「安いから買って」なんてアメリカに持って行っても、誰も買わなかったわけよ。
でも、今はちゃんとしてきた。
オタク度が上がったんやろうな。

明らかにわかる「ホンモノ」の世界と「もどき」の世界があって、
それの違いがわからない人を指して、
「オタク度が違うね」っていう話になるのと違うかな?って思うわけ。

つる:

(頷) 

きさ:

これからのAppleにジョブズのDNAが残ってくかどうかは、これからの話。
でも、ジョブズが生きてた時にできた製品には、ジョブズの意向がかなり濃く残ってる。
ジョブズが個人的に好きか嫌いかとかいうのはさておき、
彼のホームコンピュータにおけるセンスは、だいぶ高い。
求めているところが違うんやろうね。
だから、無理やりにでも、やりたいように作る。
普通に作ったら、そうはならないような見た目の製品を作ってるわけ。
ネジも何も見えないように。

つる:

ツルッとしてて、キレイですもんね。
以前、MacPCをきささんと開いてみましたけど。
改めて、ちょっとしみじみしました。

きさ:

彼の本が出てるけど、あんなの読むより製品を買うべきやと思う。
でも、iPhoneは4Sで終わってるからね。

つる:

終わっちゃってるんだ・・・(苦笑)

きさ:

4Sと5は何も代わり映えしてないやろ。
4Sは、スティーブ・ジョブズのために急遽売り出したみたいなモンやんか。
だから、完成してないけど発売しろってことで。
あれ、遺作やねん。
だから5は霞んでる。

りこ:

私持ってるの5・・・(苦笑)

きさ:

(苦笑)
そうなって、やっとiPhone以外のスマホと競える土俵に降りてきたと思う。

りこ:

iPhoneが突出したものではなくなってきた、と。

きさ:

まだソフトの方には、コダワリのDNAはだいぶ残ってるけどね。
スマホを買いたいと思う人には、iPhoneかそれ以外かの選択ができるとこまで来てる。
ジョブスの「何か」を知りたかったら、Apple製品を買うのが手っ取り早いと思うね。

(終)

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