英語ができない日本人

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きさ:

知り合いの音大の先生と話してた時、
二人とも英語が苦手だっていうことで話が盛り上がったんだけど、
面白いことに気が付いた。

今は一生懸命勉強して、便利な道具も作ってるのに、
結局江戸時代に毛筆で書いてたノートで英語を勉強した人と変わらないわけやんか。
江戸時代の人たちは、しっかり文法を覚えて、
突然アメリカに行ったら喋り出したんやからね。
今は勉強しようと思ったら、スマホでもアプリが山ほどあるよね。
でも役立ってない。

だから「これって、日本人に才能がある・ないとかいうことじゃなくて、
何か結界が張られてるのと違うか?」って話してたわけ。
「もう英語を勉強するな」っていう結界ね。

なゆ:

私は英語が苦手ではなかったんですけど、
なぜか英語の授業は好きになれなかったし、英単語を覚えることも苦痛でした。
リスニングだけは超苦手でしたけど(笑)
それで、学生を終えた途端に、簡単な英単語ですら思い出せなくなっていって、
びっくりするくらいどんどん記憶が抜け落ちてしまって・・・
だから、結界が張られてるって考えると、なんだか妙に納得できます。
「日本人は英語が苦手」って、みんな一括りにされて言われてますしね。

きさ:

そう。実際そんなふうに思われてるんやろ。
それで「独自な考え方がある」とか「不思議の国・日本」とかずっと言われてる。
「もうここまで来たんだから『不思議の国・日本』でこれから先1000年くらい
突っ張ったほうがいいのと違うか?」って、大学の先生とは話してた。
「突っ張るべきやろ」って。
別にアメリカナイズして真似していく必要もないしね。
でも、日本人でも2、3ヶ月英語の世界に入ったら、
英語を喋らないと仕方ないから、喋れるようになるんやろ。

なゆ:

「英語圏に行ったら必然的に喋らなきゃいけないから、自然と喋れるようになる」
って言いますよね。

きさ:

でも、それも都市伝説みたいやよ。
結局、話せる人は話せるようになるし、話せない人は日本人街から出られない。
なんかアカデミックな議論を英語でできたら通じるっていう、
ハンコをくれるみたいなところがあるんじゃないかなと思うねん。
要は「良くできました」というハンコの話に繋がるような気がするね。

「僕はずっと英語が苦手だった」って、前に言ったやろ?
それでも、フランスやイタリアに行った時に、電車の中でトイレに入って、
PullとかWaterとか書いてあって、どれだけ安心したことか。
フランス語やイタリア語で書かれてたら、どうすれば水が出るのかがわからないけど、
英語で書かれてたら「このレバーを引いたらいいんや」って分かるやん。

日本の学校教育は、そういうのは十分教えてると思うんよ。
それに対して丸つけて「良くできました」というハンコを付けて来なかった。
つまり「よいしょ」しないから、おかしくなってるのと違うかな?

なゆ:

日本の教育でも最低限のことはちゃんと教えてるっていうことですね。

きさ:

うちの妹は今ニューヨークにいるけど、
妹が高校生の時に英語がわからなくて、僕が教えてあげてたんよ。
僕は英語が苦手だったけど、普通に習ってることは覚えてたから、
「これが関係代名詞で、こうなって・・・」って説明出来た訳よ。
妹はそのへんが苦手だったみたいで、良く理解できてなかったんよね。
それなのに、ニューヨークに行って、市民権まで取りよった。
だからやっぱり関係ないのと思う。
教え方の問題、また別のところで話題にするけど、
教える側のテクニック、ノウハウ不足の問題やと考えてる。

これから先、どうなるんやろうね・・・
自動翻訳機が実用になるのも、時間の問題だと思うけどね。 ^^;

(終)

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