きさ:
大祓(おおはらえ)の目的が今ひとつ伝わってないというか、
我々自身もあまり意識していなかったので、
調べてわかってきたことを少しずつ話しているところやけどね。
普段何もしなくて、運動とかしなくても、病院で寝てても、
僕らはお風呂に入らないとアカンやろ?
それと同じで、普通に暮らしてても、生きてるだけで汚れが溜まってしまうみたいやね。
それを「半年に一回くらいは綺麗にしてやろうか?」っていう
「”上”の気遣い」が、大祓みたい。
だから、別に汚れてる人がやったらどうのこうのじゃなくて、
「半年に一度くらいは風呂に入れよっ!」ていうやつやね。
それが大祓ですw。
で、何が起こるかっていったら、まあ、汚れが取れるんやろな。
りこ:
どこの?
きさ:
心の汚れ。カビ生えて黒いヤツはアカンかもしれんけど。
”上”的には、”上”と人との関係ですごく大切な行事みたいやね。
思いの外、大切な行事みたいやけど、行ったことある?
なゆ:
ないですね。
きさ:
神社の2メートルぐらいの縄で作った輪みたいなの知らん?
りこ:
あれをくぐるっていうこと?
きさ:
そう。お正月によく置いてあるやん。
りこ:
アタシもくぐったことない。
なゆ:
行ったら誰でもくぐれるんですか?
きさ:
くぐれるよ。
なゆ:
それをくぐったら、ちゃんとお祓いされる?
きさ:
うん。たぶん、ゲートみたいな感じで汚れが取れるんやろうね。
神社には、お正月と夏祭りの時によく置いてあるけど、
本当は12月30日と6月30日に行事をやってはるんよね。
お正月にあるのは、その名残よ。
「みなさん絶対に受けなさい」っていう意味ではないけど、
神社にとっては基本中の基本やと思ってるようやでぇ。
「生まれたら自動的に氏子」みたいな関係と違うのかなぁ。
”上”的には「人の行い」などは気にならないみたい。
スズメが糞をしようがしまいが、そんなこと我々が気にしないのと同じやね。
西洋と違って「良くない行い」なんてのは言わないしね。
それよりも普段の生活で憑いてしまう汚れ(ケガレ)の方が気になるみたい。
(終)