(「Google王国」の続き)
きさ:
SONYの先週の発表で、
AIを開発してる会社に何億ドルか出資したってニュースがあったでしょ。
出資と会社を傘下に入れるのとでは、次元が違う。
Googleは全部傘下に入れてるよ。
あき:
負けますよね(笑)
もう見えてるやん!
きさ:
うん(笑)
SONYはAIの後は何をする気なのかなって・・・
あき:
何もわかってないのと違いますか?
きさ:
何に使うかがわからないのと違うかな。
SHARPがそうだったでしょ?
「人工知能どうするの?」って言われて、
「冷蔵庫に入れるねん」って、冷蔵庫しか考えてないやん(笑)
「冷蔵庫に人工知能入るの?」って(笑)
「寒いやん」って言うしかないよ(笑)
あき:
「ここいるやん」って言うしかない(笑)
将来が定まってないですよね。
きさ:
そう。定まってない(笑)
あき:
「これ使ってどうなるかな?」って(笑)
Googleは全然違いますよね。
きさ:
礼賛するわけじゃないけど、
Googleは人工知能がどの方向を向いていくかっていうことを
柔軟に視野に入れてる気がする。
あき:
レールが見えますよね。
何本かあるにしろ、レールがあるんやろうなっていうのはわかります。
きさ:
Appleも頑張ってるけど、なんかやっぱり独自路線に行き過ぎるね。
あき:
ちょっとガラパゴス化するかもしれない。
きさ:
その可能性はある。
今度買おうと思ってるMacの見積書を見てたら、
5、6年持つような仕様にしたほうがいいかなと思ったんだけど、
30万円くらいになっちゃう。
それを24ヶ月ローンにしたら、1ヶ月1万4、5千円やん。
毎月、新しいChrome マシン買えるやんと思った。^^;
あき:
Chrome OSのパソコンは、もうちょっとしたら日本でも出てきますか?
きさ:
もう売ってるよ。
Chrome OSが入るノートパソコンが3万円ぐらいで売ってる。
OSは無料配布してるから、ダウンロードして勝手に入れたらいい。
ただ、日本語化もできるし日本語化用のいろんなツールもあるけど、
全部自前で探さないといけない。
あき:
あぁ、ちょっとしんどいんですね。
きさ:
しんどいっていうほどでもないと思うけどね。
やってる人はいっぱいいると思うよ。
でも洗練はされてないよね。
そういうの好きな人が勝手にやってるだけだから。
あき:
じゃあ素人はまだ手出さないほうがいいかな(笑)
きさ:
でも、その方向になるのは僕は確実だと思うな。
きさ:
昔、PC98の頃に、IBMのマシンが世界標準だったから、
「確実にこっちになるよ」って日本橋でも散々言ったけど、
誰も話すら聞いてくれなかったよ。
「こんなの作ってたらアカンで」って、「それはNECだけやで」って、
散々言ってたんだけど、誰も聞いてくれない。
松下だけが内部にIBM仕様の互換機を作ったけど、「互換機だ」って言わないねん。
言ったら爆発的に売れたのに言わなかった。
何でかわからないけど。
あき:
裏に何かがあったんですかね?
きさ:
わからない。
それと同じことがまた起こってるのと違うかな?
絶対アメリカが何か茶々入れてくるよ。
あき:
何に対して?
きさ:
日本がこれからOSを何にしていこうかっていう時に、
アメリカの意向にそぐわないモノはやっぱり入らないな。
あき:
Googleはそぐわないんですか?
きさ:
わからない。
Googleがアメリカ政府と同じ土俵にいるかどうかすらわからない。
あき:
Googleは独自王国ですもんね。
きさ:
うん。国なんて屁とも思ってない可能性があるからね。
あき:
国とかいうよりも、違うシステムでも動き出してますね。
きさ:
その象徴的なのがTPPなんやろう。
あれ、国が考えたシステムじゃないよね。
グローバル企業の弁護士たちが考えたシステムやん。
あき:
そうなんですか?
きさ:
うん。だから、最終的に訴えられるのは企業が所属する国でしょ?
最寄りの裁判所はどこかっていったら、企業の所属する国。
日本の稲作がどうのこうの、遺伝子がどうのこうのって揉めた時に、
サンフランシスコまで行って、かつ英語で裁判しないとアカン。
そんなのおかしいっていうことに気がついてると思うけど、
役人たちは誰も言わないんやろうな。
きっとTPPを通すためにアメリカからお金もらってるんだと思うよ。
あき:
ふ〜ん。なんかおかしな話ですよね。
きさ:
うん。
それとか、昔日本で「トロン」っていうOSを開発してたのよ。
トロンはMacみたいな操作環境を実現してたんだけど、
トロンの企画はアメリカに潰された。
なんでかって、マイクロソフトが来たから。
政府が出す書類は全部マイクロソフトのドキュメントだったけど、
それって嫌がらせでしょ。
マイクロソフトを買えっていう話やろ?
あき:
なんか悔しい話ですよね。
そんなふうに潰されてるモノがたくさんあるんやろうなぁ。
きさ:
たぶんいっぱいあると思うよ。
アメリカはそういう国だって思ったほうがいいと思う。
あき:
うん。そういうところですよね。
きさ:
でもそれはアメリカだけじゃなくて、
潰すパワーの取り合い合戦を世界中でずーっとやってきた。
あき:
性能がいい・悪いっていう基準ではなくて、ですよね。
きさ:
うん。
これからは、本当に性能がいいから残る世界に変わるとは思ってるけどね。
あき:
そっちのほうがわかりやすいですよね。
性能がいいから残るとか、悪いからアカンようになったとかね。
きさ:
さっき言ってた「消費エネルギーが少ないから残るのはわかってる」って話が
わかってなかったっていうことでしょ?
今はもうわかってるから、エネルギーの消費率の低いほうを優先しようっていう
世の中に変わっていくんやろうね。
(終)