作家と”上”の繋がり

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きさ:この間のセミナー(2016年10月の東京セミナー)は、言いたいことがありすぎて、
みんな断片の話になってしまって、まとまってなかったんやけどね。
だからアニメの話も途中で終わってるし、全部中途半端になってる。

なゆ:「君の名は。」のこととか話しそびれたって言ってましたもんね。

きさ:そうそう。「君の名は。」の話は、なゆちゃんには前にしたでしょ?

なゆ:はい、しました。

きさ:あれをみんなに話して、確認したかったんやけどね。
次に覚えてたら、それを話そうと思うねんけど。
あと、昨日かな?気がついたことがあるんやけど・・・
なゆちゃんは、アニメよく見るほう?

なゆ:よく見てます。
ただ、きささんとかみなさんが見るものとはたぶん好きなジャンルが違うと思うので、
見てるものはあんまり被らないかもしれないですけど。

きさ:アニメの中で「日常もの」ってくくりで最近言われてるものがあるやんか。
僕、日常ものってあんまり見てないからわからないんだけど、
「言の葉の庭」ってあるやろ?

なゆ:新海さんのやつですか?

きさ:そうそう。新海さんって、「君の名は。」の人?

なゆ:そうです。

きさ:この間気づいたけど、テーマが一緒やねん。
物事の運び方とか、語り口調も同じやね。
「秒速5センチメートル」もこの人なの?

なゆ:そうですね。

きさ:「秒速5センチメートル」の話がしたかったのよ。

なゆ:私、ずっと見たいと思いつつまだ見てないんですよね。

きさ:「君の名は。」の話をセミナーでしたかったっていうのも、
惜しいっていう話をしたかったわけ。
”上”の話と、かすってるっていう意味で、ちょっと惜しいって。
それで、本当にかすってるけど「えっ?」って思った話が、「秒速5センチメートル」でね。
三部作で、第一部と第二部はすごいけど、第三部が僕には理解できない。

なゆ:理解できないって、どういう意味で?

きさ:新海さんがこれを作品にする目的はなに?って意味で。
どうしたいねん?って。

「所詮人間なんてそんなモン」みたいな、斜に構えてる小説って時々あるやんか。
一生懸命やってるのを斜に構えてるのが主人公になったりする場合がある。
僕はどっちかっていうと、一生懸命やってるヤツがいたら、
一生懸命応援してあげるほうがいいと思ってるからね。
あと、SFなんかのアニメで多いのは、未来っていうと、丼池みたいな感じになってる。
きたなぁい世界。
荒廃したガラクタみたいな街にみんな必死で生きてる戦後みたいな話が多いでしょ。
僕はどっちかというと、技術的に楽観思考やから、
貧乏になっても技術が救うと思ってる。

だから、前向きに作品をやってくれるのが好きなんやけど、
「こんなモンや」っていうのをなんでわざわざアニメにするんかな?と思ってね。
それがよくわからない。
「君の名は。」は少なくともそういうことはなかったけど、
「秒速5センチメートル」の三部で、それをものすごく強烈に感じたから。
一部と二部はすごいのに、三部の言いたいことが僕には全然わからなかった。
あれのどこかに可能性を感じられたら、見たら教えてほしい。

なゆ:わかりました。見てみますね。

きさ:新海さんのアニメって多いねんな。

なゆ:何作かありますよね。

きさ:「おおかみこどもの雨と雪」も新海さんなの?

なゆ:いや、あれは細田さんだったかと・・・

きさ:あぁ、細田さんやね。この人の作品は前向きやから好きやなぁ。
「やったらどうにかなる」っていうのがあるやん。
「アホでもええからやったらどうにかなる」っていうほうが、僕は好きなんやけど(笑)
「そんなモンや」って、ボンクラでしめられると困るけどね。

「雲のむこう、約束の場所」も新海さんか。
・・・あぁ〜、惜しいな、この人。本物に触れてない。
本物に触れてないけど、本物好きやねん。
本物を追っかけてはるねんけど、まだ触れてないね。
新海さんにゲゲゲの話したら、Ge3のモノ買いはるよ。

なゆ:そうなんですか!?(笑)

きさ:うん。ユーザーになるね。

なゆ:新海さんは、わかる側の人ってことですか?

きさ:うん。わかる側やと思うね。なゆちゃん、この人にメール書き!

なゆ:えぇ〜!(笑)

きさ:それで呼んでおいで(笑)

なゆ:ユーザーになってくれたらすごいラッキーですね(笑)

きさ:作家さんが”上”と繋がってるかどうかっていう切り口で見るの、オモロイな。
そういう目で見たら、細田さんは繋がってるな。
新海さんは惜しいな。
宮崎駿は繋がってるな。押井守も繋がってそうやね。
繋がってるかどうかだけで見たら、そんな感じになるね。

「言の葉の庭」はすごくよかったよ。
でも、もうちょっと積極的になれよ!と思うけどね。
なんか新海さんの作品って、心の病になっていく人が多いよね。
そんなに考えないでもっと気楽にしたら、病気にならへんのに・・・と思うけど(笑)
「言の葉の庭」は、よくわからない感じじゃなかったけど、僕にとってはギリギリやな。
「秒速5センチメートル」は、一部と二部がすごくいいねんけど、
三部でなんかずっこけたから、ずっこけてない見方を知りたい。
「いや、こんな意味があるねん。もっと深いねんで」って教えてほしい。
それで「へぇ〜」って思わせてほしい。

とにかくね、何か見たい時に誰かに評価を聞いておいたら、見る時の参考になるよ。
「クソみたいな映画だった」って言ってたら、まあそんなに急いで見なくてもええやんか。
それでもチャンスがあったら見て、「やっぱりホンマにクソだった」と思ったら、
その人と評価が似てるっていうことがわかってくる。
自分と似てるヤツがだんだんわかってきた時に、クソメソに言ってたら、
もう見る必要がなくなるってのがハッキリわかる。
たぶんね、作家さんとかプロデューサーさんは、そういう情報を集めてるよ。
僕が今まで会った人は、みんな手帳にメモってたわ。
今はインターネットで情報を見られるけど、昔は見られへんかったから、
手帳に書いてたのと違うかな?

(終)

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