Google王国

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きさ:

言ったっけ?GoogleとYahooが対決してるって。

あき:

言ってましたけど、あれどうだったの?
Yahooがアカンとかいう話でしたっけ?

きさ:

Yahooがもう売りに出されるやろうな。
買い手がつくかどうかの問題と違うかな?
Googleに全然対抗できないみたい。
レポートを読んだけど、Googleのシステム設計は、
「基本的な部品を組み合わせて、こんなのが出来ました」
っていうことのズレが無いらしいよ。
「基本的な部品」からいろんなことを応用できるシステム構成にしてて、
そのシステムで上手く映画や音楽の配信まで出来ているらしいw。

あき:

もともとのシステムが臨機応変に対応できるっていう?

きさ:

そう。
そのシステムは汎用の機材を使ってるけど、汎用の機材はどんな性能で、
それがどう上がっていって、どんなことができるようになるかって想像つくよね。
だから「こんなことができるだろう」って、想像されたシステムになってるらしい。

その考え方だけで来てるから、
Googleはサーバーを貸す時も世間の値段とは違う値段で攻撃してくる。
他社は、「ハードディスクを1テラ買ったら1万円だから、1万円でサーバーを貸そう」
って売るけど、Googleは、
「あと2年たったら1テラ3000円以下になるだろうから、
うちは2000円で売ろう」っていう売り方をする。
Googleみたいなシステム構成になってないところは対応できないよね。

Googleが音声通信のサービスを始めたら、
他社は必死になって音声通信に追いつこうとして、効率の良いオリジナルの部品を作る。
そうしたら、またGoogleは新しいサービスを始めるから、
また別のオリジナル部品を作って対抗しようとする。
オリジナルの部品で出来たシステムだから、
Googleがバージョンアップしたらどうなるのか?ってみんなが頭抱えて、
今、二進も三進も行かないみたい。

あき:

へぇ〜。それでGoogleは一人勝ちなんですか?

きさ:

今はね。
Googleがこの間YouTubeを買収した時も、
「YouTubeのサーバーはよくできてるけど、Google式のサーバーに全部作り変えろ!」
って言った訳。
YouTubeの技術者はブツブツ言いながらも、サーバーをGoogle仕様に入れ替えるやん。
初めの1回だけは大きな努力が必要やけど、
あとはGoogle仕様になってるから、Googleの戦略で行けるらしい。
そうしたら技術者はメンテナンスしなくていいから、他のモノを作れる時間が出来て、
より競争力のあるモノの開発に回せるっていう方向みたいやね。
それが何処まで応用できるのかわからないけどね。

あき:

ふ〜ん。Googleはもともとのシステムが賢かったっていうことですか?

きさ:

Googleの開発者は、もともとエンジニアなんやけど、やっぱりセンスやね。
「周りのハードウェアの性能が上がった時に、さらに性能が良いモノを開発すればいい」
っていう発想みたい。
「今要求されてる種はこれだけだから、これが今の機械でできるならそれでいいやん。
今作らなくてもいい」って。

あき:

変わるのを前提で作ってるっていうことですか?

きさ:

うん。

あき:

みんな青息吐息の中、余裕ありますよね。

きさ:

いつも余裕あるよね。
余裕持って高楊枝みたいな状態で行ってたら、
自分の想像した世界に世の中が進んでくる。

あき:

Google王国やね(笑)

きさ:

そうしたら「欲しかったサーバーができた」って言って使う。

あき:

めっちゃ余裕ですね。

きさ

今その状態にいるよ。

あき:

一人勝ちっぽいですよね。

きさ:

この構図は、何処かで見た気がしない?
Intelの半導体ビジネスの世界そのものでしょ?
ムーアの原則でビジネスをやってる訳よ。
「毎年およそ2倍の割合で増大する」という原則を信じてるねん(笑)

きさ:

今、日本では少ないけど、ChromeっていうOSがある。
アメリカでは2万円ぐらいのパソコンに搭載されてる。
主にアフリカとか貧乏なところにたくさん出てるけど、やっぱりタダやねん。

あき:

それは広まりますよね。

きさ:

うん。機械代が19,800円の機械があって、Chrome OSを搭載したらWindowsを超える。
Macみたいになる。

あき:

へぇ〜。めっちゃいい!

きさ:

それのもともとのモノが、今我々が使ってるChromeやね。
で、Chromeの派生がAndroid。
スマホの市場の半分がAndroidでしょ?
その中に走ってるプログラムがChromeで走る。
Chromeで走ったらChrome OSで走るから、今その3つが共通に走るみたいやね。

あき:

iOSはそのうち危ないですね。

きさ:

だから、Androidを視野に入れてるよね。
乗り越えるための目標にしてるのかどうかわからないけど、視野に入ってるよね。

あき:

そのうちAndroidになるんですかね?

きさ:

どうなのかな。
ジョブズが亡くなったから、ビジョンが揺らいでないかなと思う。

あき:

たぶん揺らいでるのと違いますか?

きさ:

やってることがいまいち見えないもん。

あき:

うん。「え?なんで?」みたいなことばっかりしてるでしょ?

きさ:

端末の色を変えるとか、そんなのばっかり。

あき:

「ハァ?」みたいな(笑)
「何なのコレ!」って(笑)

きさ:

SONYとAppleの関係みたいなのが、AppleとGoogleの関係になるのかもしれない。

あき:

SONYとAppleの関係って?

きさ:

SONYがやってることをジョブズは欲しくて欲しくて仕方なかった。
SONYに何度も何度も声を掛けるんだけど、良い返事は貰えなかったみたい。

SONYはウォークマンで世の中を変えたけど、Appleはそれに代わるiPodを作って、
一応SONYに声を掛けたけど、
「そんなモノに載せられたらコピーだらけになってお金取れなくなる」
って相手にされなかった。

Appleはソフトの重要性が判っているから、
ジョブズが直接音楽産業界を説得して回ったらしい。
SONYもiPodに似たものを作ったけど、今度はSONYが音楽産業界からそっぽ向かれた。
CBSというメジャーな会社を持っているからこそ、
相手にされなかったんだと思うけど、そこがジョブズの作戦やろうね。
ジョブズは世界中のレーベルを懇々と口説き落して、
SONY以外のレーベルがみんなApple Storeに入った。
それでSONYは今の状態になってしまった。

あき:

あぁ〜。そんな感じになるかもしれないですね。

きさ:

AppleはSONYを越えようと思って、今はSONYを越える規模になってるけど、どうかね。

あき:

いろいろとまた変わるんでしょうね。

きさ:

彼らが今作ってる電気自動車、自動運転、ホームオートメーションは、
全部が一つの方向を向いて、同じ川の中に流れてるのと違うかな。

あき:

全部関連付けられてるから進みやすいですよね。
コストも最初からそんなにめちゃくちゃかかるわけじゃないし。

「これからのOS」に続く)

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